結婚して、出産して、日々が目まぐるしく過ぎて行っても



父に対する思いは消せなかった。


感謝の念は芽生えない。




そもそもからして、何故父は愛人を作ったのか。



それが、悪いことだとわかっていながら、20年以上も続いていた関係。




そのことが、自分の子供にまで及ぶことになった修羅場。




父の生家での暮らしも母から聞いたが


6人兄弟姉妹で育った父がまだ未成年の弟がいる中で、働いて家計を支えていたと言う話もあった。


父も苦労したのだと思う。


母はお見合いで父と結婚し、姉を身籠もり、嫁ぎ先の義両親特に義母である父の実母とうまくいっていなかった。


というより、昔からよくあるいびりや嫁差別を受けていたらしい。


私の祖母にあたるその人は最後は老衰で病院で1人寂しく亡くなった。


2人の娘を産んで、息子を産まなかった母を蔑んでいたのかわからないが、母は男児を欲しがっていたらしい。


色々あったのだとは思うが、
姑とのことで、父に頼み別居をすることになった。


父は跡取りのつもりだったろうが、まだ弟が残っているので、後を末っ子である弟に託して、家を出た。


大黒柱だった父が家を出る決意をしたのには、母の頼みだからという理由だけではないと思った。


なぜなら、別居してから最低限の交流しかしなかったからだ。


生きてる以上、苦難がある。


それは誰でもあると思う。




実父母との確執はあったのだろうと思う。



苦難は連鎖する。


私が受けた苦難は、自分が招き入れたものかもしれなかったが、


周りの仲睦まじい家族を羨ましく思ったり、逆にその仲睦まじさの裏に何かあるんじゃないかと思ってしまうこともあった。



自分の身に起きたこと、経験したことをどう受け止めていけばよいのか、わからなくて



そんな父母でも、憎みきれずに割り切れない思いもあった。



憎みきれないなら、許せばいい。



でも、どうやって許す?どう自分が変われば解釈すれば、許せる?



結婚して、母になっても、子供を大切に思う気持ちはある。



父が母はどうだったのだろうか。



ちゃんと愛されていただろうか。



前向いて新しい生活が始まっても、



自分が情けなくて、過去に取り憑かれているように思えて、嫌になった。




思うのは、自分が踏んだ鉄は次世代にも踏ませてしまうことがあるということ。


世代間ループというやつだ。


私は親を恨んでいる。恨みきってはいないし、表面には出さないが。


出してどうなるという思いがあるが


父に対峙していると、過去の出来事やトラウマが顔を出す時があった。


何故か、不倫絶賛期で超亭主関白だった頃の父に似た人と結婚してしまった。



自分で選んだ人。



自分でドツボにハマった気がした。


いつまでも過去のことを引きずるのか。



それでも、これからの人生を生きなきゃならない。


いつか、許せる時がくるかもしれない。


そんな期待をしながら父と対峙する。


父の浮気が、めぐりめぐって、母も姉も私も苦しめたけど。




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