姉は、母がいないというプレッシャーがあったのだと思う。



跡継ぎとして、頼りにならない父の代わりにやる。




それと同じくらい、この家を守るという考えが強い人だと思っていた。



姉が私の結婚に対して、色々言ってきていたのは、「家」の体裁を守るためだと思う。



後に、私は父のことや母の話しを少しだけだが姉にしたが、



義母の無神経な発言によって、姉のお家魂に火をつけてしまったのだと思った。



義母は、父に





結婚式なんか出んでもよろしいやろ?





と、初顔合わせの時に言っていた。





姉の話によると、その言葉にカチンときてしまったようだった。





姉は、私の姉だ。





だが、父が何にも出来ない人だったので、


 


家の代表として、切り盛りしていた。





母ではないのに、何故自分がここまで考えないといけないのかというジレンマと、




母がいないことによって、わからないことだらけの一般常識を身内でもないご近所の人に聞かなければならない恥ずかしさ。





それらは、姉が若いからと母がいないからと後ろ指刺されないよう、恥をかくことだけはしないよう、家の跡継ぎとしている自分の矜持のようなものだったのだろう。




まだ少女のころから、後を継ぐと決めた姉なりの覚悟。




みんなで家のことをやる。協力し合う。




それは、全て自分にのしかからないようにするためだったのだとは思うが、育った環境が父に裏切られ続けながらも、亭主関白の父に従ってきた母を見ていたなりの工夫だったのかもしれないと思った。




母のように、夫の収入が頼りになってしまうような生活と、いざという時には自分が家計を支えられるようにしておくことを考えていたのだと思う。

 



姉なりの、これ以上自分の肩にかかってこないための回避。





何も考えていない父と、一般的な普通の家庭ならこうだと、私に求めた考えや思いは、恥をかかないように自分を戒めながら、本心を剥き出しにしないようにやってきた、姉の跡継ぎとしての矜持とプライドだったのだと思う。




残念ながら、当時の私は自分の中にある憎しみや辛さでいっぱいだった。




例えそれに気づいたとしても、求められる普通の娘の感情やそれに伴う常識は、私には到達できないものだったと思うし、今も到達できないと思っている。



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