母の生きがいは畑作業だったが


母は、父から給料を貰っている。


事務的なこと、会計的なこと。


毎日でないにしても、母は短時間家で仕事をしていた。



私があまり家にいないようになっても、


父や母と全く会わないわけじゃない。


父は何も言わないが、母は私の顔を見ると吐き出すかのように、きつい口調で父のことをなじる。


どれくらい経ったのかはっきりわからなかったが、数ヶ月は経っていたように思う。


母が突然、仕事で使っている事務机の鍵を父に放り投げた。



もう、家の仕事はしんから。

あんたがやって。


父は、わかったとだけ言った。