奇跡の脳―脳科学者の脳が壊れたとき (新潮文庫) 680円 Amazon |
脳研究をされると同時に、セラピー講師やカウンセラーもされている方から薦められた本です。
読ませてもらいました。
よくスピリチュアル系の方がワンネス(全ては一つである)と言いますが、ある意味それを体感した人。
脳卒中により左脳が壊れて、自分の身体がどこまでだかわからず壁との堺が曖昧になる。
そういった事はわからないのに、一つ一つの細胞が身体を構築するために集まった集団なのは感じとれる。
自分が細胞の集団と化し、身体が流動化して感じ宇宙と一体になる。
言葉では聞きますが、脳卒中を起こしたことで別次元を体感してしまうってスゴイですね(○∇○)
ここから、回復するからまたスゴイ
脳科学者だから、自分が壊れて行く様を好奇心をもって自己観察までしちゃってます。
私達素人が知っておかないといけないのは次の点かなと思いました。
言語に関わる所に損傷があるため
人の発する音(言葉)と他の音の区別がつけにくいうえ、単語の意味も忘れているので反応が薄くなる。
でも、けっして耳が遠いわけではない。
耳元で大声を出す人もいるらしく、むりろ過敏になっているので苦痛らしいです。
しかも、ヤメテくれとうったえられない
それと、ダメになった分を補おうと、右脳の活動が良くなり、声の抑揚や身振り、触れ方などに敏感になり
わからないだろうと馬鹿にしている相手と、愛をもって接してくる相手の見分けが鋭くなるらしいです。
私のブログに来てくださる人には、どうせわかんないんだからと無下にする人はいないと思うけど
本人の意思と他者からの愛が必要なのだと、当たり前のことだけれど、脳で実証されている
脳や人間って、興味深く素敵な生き物だなと思いました。