雛様の衣の下の気になりてひっくり返すとおや足がある
きのうは春分の日。恥ずかしながら、ようやく雛人形を片付けた。
「今週は忙しいし…」
「今日は雨が降っているから…」
といろいろ理由を並べて先送りしていたママも、お彼岸となってはもう逃げられない。昼食後、チビたちが昼寝をするのを待って片付け始めた。
我が家の雛人形は、お内裏様、お雛様、三人官女の三段飾りだ。娘の初節句に合わせて去年購入した。ネットでみっちり予習し、浅草橋の専門店で念入りに選んだ、ママご自慢の人形たちだ。当然、人形の出し入れはママの担当で、パパには一切触らせてくれない。
様子を横から見ていると、ママは白い手袋を両手にはめ、専用のはたきで人形のホコリをうやうやしく落としていく。人形の顔に和紙を被せ、慎重な手つきで箱に納める。ふと、
(衣装の下って、どうなってんのかなあ…)
と思ったパパが、人形をつまみ上げた。すかさず、
「素手で触らないで!」
とママに叱られた。
約2時間かけて人形は無事に箱に納められた。黙々と片付けていたママは、
「来年こそは、五人囃子も買いたい!」
と言っている。この狭い家にお迎えするのは、かえって失礼かと存じますが…。1週間後、今度は兄ちゃんの五月人形が登場するはずだ。ママの春は当分続く。