背中掻く母を思いて一つ子の痒がる背中眠るまで掻く
金曜の夜はママの帰宅が遅くなり、チビたちの寝かしつけをパパ1人でやることになった。8時半、チビたちは大騒ぎで歯を磨き、仏壇に手を合わせ、同居するばあちゃんに「おやすみなさい」を言って寝室に入った。寝室にはベッド3台がくっついて並ぶ。日本伝統の「川の字」(ママがいれば、もう1本)で寝るためだ。
ベッドに入ると、まずは絵本の読み聞かせ。昨夜は兄ちゃんが『はらぺこ あおむし』、下の娘が『じゃあじゃあ びりびり』を持ってベッドに入った。パパの右に娘、左に兄ちゃんが寝転がる。兄ちゃんから順に絵本を読んできかせ、
「さあ、電気を消して」
と頼むと、2人が左右のランプの灯を消した。
断乳以降、娘の寝かしつけはずいぶん楽になった。
(そろそろ寝たかな?)
と覗くと、娘は自分の背中、首の下辺りをポリポリ掻いていた。最近、娘はよく痒がる。アトピーというほどではないのだが。見かねて娘の背中に手を回し、そっと掻いてあげた。娘は気持ちよさそうに目を閉じ、ほどなく眠った。
兄ちゃんもそうだった。実はパパも子供のころはよく痒がった。家内は、
「変なところがパパに似ちゃって…」
と不満気だ。最近、
(そういえば、母(=ばあちゃん)に背中を掻いてもらっていたなあ…)
と思い出した。チビたちの背中を掻いてやりながら、パパはちょっぴり感慨に耽っている。