1968年頃と思いますが、全沖縄空手古武道連合会が熊本県の千歳流に演武に行っております。
湖城流からは湖城嘉富、湖城繁、林伸伍各先生が参加したと、林伸伍先生から聞きました。
湖城繁、林伸伍各先生は防具組手の試合に出場し湖城繁先生は引き分けて、林伸伍先生は勝ったとのことです。
防具はその日に初めて装着し鉄面、グローブと組手は大変であったと思われます。
その日に突然、演武をして欲しいと言われ、湖城嘉富先生と林伸伍先生が演武する事になった。
湖城嘉富先生が十二支の構えで組手をすることになり、林伸伍先生が相手役で湖城先生は林先生に
何処でもいいから突き蹴りを、思いっ切り攻撃をしてこいとのことであった。
板まであったので、投げを行うのに受け身が取れる林先生を選んだと思われます。
どのような技かと林先生に尋ねましたが、攻撃したら投げれれていたとのことで、
どのように投げられたかは覚えてないとであった。
演武が終わった後で、湖城先生から感謝されお礼があったとのことです。
昔の武道家は即興でもすぐ演舞できるのが凄いことです。
ちなみに当時の本部流の上原清吉氏も招待されており、みんなの前で私はフィリピンで米兵を素手で何人も
殺害したと自慢してそうである。
湖城先生はとんでもない大ぼら吹きと笑っていたそうです。
たとえ殺害しても、そような話は人前で語るものではない、素手で殺すなどありえないと言っていました。
戦争は人を殺めるのが仕事であるが、武器を使うのが普通である。
後日、全沖縄空手古武道連合会から林先生の処に免状が送ってきたとのことです。
その時の湖城先生が締めていた紅白の帯はその後、林先生に贈呈され、現在は市村貴志会長が持っています。