格闘技で形をやっている流派は空手くらいである。
(1部の格闘技はやっているが。)
私が若い時は、形が嫌いでやる意味が理解できなかった。
昇級、昇段、の審査でやるので覚えていたぐらいである。
又、明確にやる意味を教えてくれる人もいなかった。
今現在考えてみたら、空手に形がなければ格闘技、拳法、キックボクシングでもよい。
形に関しては、色々な形が世界中に広がり、形の解釈も多岐にわたる。
私自身は形の解釈は1形で使えるのは1~2個ぐらいで、あまり重要視していない。
形全体の流れ、転身、立ちかた、緩急、技の取得などが重要である。
流派の形は技の集大成で身体に技を浸み込ませる為の物であって踊りではない。
組手をしていて、形の技が自然に出てくることがあります。
それは形を続けていて初めて気が付きます。
組手をして形の重要性がわかり、立ちかた、技の乱れなど、形をすることでかたちを訂正してくれます。
昔の教え方は形の順番を教えてひたすら形をするだけであった。
身体に技を叩きこむためである。
それをわからず形に飽きて、組手ばかりに走っていたと思われます。
組手といっても、競技組手なので形に結びつかないわけである。
1形を1万回するのに、毎日10回しても3年かかります。
(戦前の師範は他の武道経験者で3年~5年ぐらいで空手の師範になっています。形を1万回やっていたと思われます。)
現在1形を1万回した人は何人いるのでしょうか?
ナイファンチの形を1万回以上やって解かったことです。