時短勤務は楽じゃない。

何かについて議論する時、
『双方の立場になってみないとわからないよね』
という意見がよく出る。

残業をたくさんする人。
定時で帰る人。
自分は双方にあてまはると思う。
(厳密に言えば、今は後者だが)

職務内容的にどうしても帰れない人達もいるので、
誤解を招きたくはないが、
個人的に言わせてもらえれば、
無制限に働ける方がまだ楽な気がしてくる。
残業代が払われるのならば尚更だ。

自分もかつては残業残業の生活だった。
月100時間はザラ、
徹夜など数えきれないくらいの回数だ。
お客さんからは
『ここに住んでるの?』
とからかわれるくらいだった。
でも、終電前に明日朝イチの資料が完成した時は
確かに達成感があった。
徹夜でトラブル対応が終わった後の帰宅は
何よりも清々しかった。

話は多少逸れたが、
先日、時短勤務の女性と話す機会があった。
その女性は
『仕事と育児、今は両方は取れないから、
心が安定する育児に比重を置いていて、
いつかは客先にもどんどん出たい』
と言っていた。
尊敬の念しか出てこなかった。

昨今『○○ハラ』の種類も色々あるが、
『ジタハラ』も未だに数えきれないくらいあるらしい。
時短の切り上げ依頼もその一部だと思っている。

そもそも時短は楽だと勘違いしている人間が多い。
うちの妻もまだ時短勤務だが、
大変さは身近で見ているのでよくわかる。
中には複数のことを同時にやっていたい人も
いるかもしれないが、
どちらかと言えば複数やる方が大変だと思っている。
仕事と育児。

朝は最低でも6時には起きて、
洗濯、朝御飯の用意、化粧、着替え。
子供たちが起きてからはまさにカオス状態だ。
泣いて嫌がる子供たちに支度をさせ、
自転車に放り込み、
急いでる時に限って園の先生に話しかけられたりする。
ダッシュで駅に向かい、
満員電車に揺られ、
会社に着いた時にはHPは使いきっている。

時短の話なので、帰宅後を特に書きたかった。
16時に周りからの冷たい視線を浴びながら退社。
(全ての職場がそうでないと願いたい)
夜の献立を考えながら帰りの電車に揺られ、
駅から保育園までまたダッシュ。
(うちの園では、延長になると月3000円追加になる)

ママに会えた笑顔も一瞬で終わり、
グズグズの時間開始。
家に着いたら抱っこしながら晩御飯を作り、
せっかく作ったご飯を手も付けずに床に落とされる。
テレビはアンパンマンがひたすら流れ、
お風呂、着替え、歯磨き、寝かしつけと続く。
(途中にうんち対応もしばしば)

うちの妻も言う。
『寝たいけど寝たくない。。。』

携帯もテレビも見る暇はないんだ。

時短勤務を楽だと考えてる人は、
その行程を全て経験してみるといい。
1日だけではなく何年も。

社会的な寛容さを失っているこの国に対して、
皆で声をあげていかないといけない。

ロジカルシンキングなんて必要ない。
論破されたって挫けない。

勇気を持って声をあげることが最も必要だと思う。