生まれたばかりの我が子を見て、

『健やかに大きくなってね』と願った。




成長とともに我が子への願いが増えていった。


その願いはいつの間にか親目線の願いや欲望に変化していた。


仕事に必死だった頃には、熱を出しても祖父母任せ。


できることが増えるたびに、次は…?と期待寄せ。


仲良くする友だちやテストの点数で我が子を課せ。


我が子を周りの子と比較しながら見る癖。


非行に走る娘を見て自分の子育てから消せ。



それでも、

いつもかわいい我が子。

私の想像の上をいくから、心配と苦悩の日々。

なんとか我が子を取り戻したいと願い、疲弊から病に。






いろいろありすぎて、1つずつ諦めていくことになった。

今、残る願いはただ1つ。

生きててくれればいい



生まれたばかりの我が子に願う気持ちに戻ったんだな。


ということは、そろそろ自立してもらおう。


親の願いが届かなくても自分で自分への願いを1つずつ持って過ごすうちに、自分ではない人に願うようになったら親になる日が訪れるかもしれないね。