パルコ・プロデュース2024「ウーマン・イン・ブラック」を観に行きました。


ホラーものの二人芝居。

なかなか珍しいパターン。


音響が見事!

立体的で、思わずキョロキョロしてしまう。

ドッキリさせる要素もあって、時折驚かされる。

お化け屋敷的なお芝居。


お客さんが想像力を使って楽しむ演劇。

向井さんが、周りの景色や、屋敷の中の様子等を実況していく。

勝村さんがト書きを読むように状況をナレーションする。

それらを聞いて想像する。セットや映像は出てこないから。

「一面の沼地がある」と語られれば、沼地を想像し、そこに「何も見えないほどの霧が立ち込める」と聞けば、まとわりつく霧を想像する。

(だから、セリフ量がめちゃくちゃ多い)


極めつけは、子犬の「スパイダー」。

完全にエア芝居で姿は無いんだけど、ほんとに犬がいるみたいに見せてくれる。

私の想像では、ヨークシャテリアの白い子犬🐶(色も犬種も言及は無い)。


勝村さんが一人で何役も演じていて、別のキャストが出てきたかと思うくらい、演じ分けが上手かった。


ステージ上に劇場のセット。

上の幕(一文字幕)や、緞帳のカーテンがある。

ステージ中央には大きな籠の箱、他にはスツール、バケツ…。

様々に場面は変わるが、セットはほとんど無く、二人が箱や椅子を並べ替えてシーンを作る。

第2幕でステージ後方に階段と子供部屋が出現するくらい。


現実(キップスと俳優)と、劇中劇(2人が演じるキップスの過去)を行き来して進行する。


⚠️以下はネタバレが含まれます。



冒頭、向井さんが客席後方から颯爽と登場。

ここは劇場で、客席に人はいない(私たちがいないものとして、そのまま劇場を歩いている設定)。


キップスが持ち込んだ自伝を演じるために、講師として呼ばれた俳優。

自伝は、キップスが若かりし頃体験した恐怖。

劇中劇はキップスが子どもたちから「怖い話をして」とねだられ、かつての体験を語っていくところからスタート。


オチは二重で、劇中劇が呪いで終わったのに、現実にも呪いがやってくる、という王道な展開だった。

(了)


開演前と休憩の影アナウンスが、プロデューサーさんと演出家?で、イギリスアクセントの英語だった。

「low level of lights」と言っていたとおり、照明暗めでちょっと眠りに誘われた…😪💦


向井理さん、コンスタントに舞台に出ていて、演劇好きとしてはとても嬉しい。

だけど、毎回最初に出てきたときの感想が「顔ちっちゃ!」なので困る(マジで小さい)。


カーテンコール後、階段の上に注目を…!


原作:スーザン・ヒル

脚色:スティーブン・マラトレット

演出:ロビン・ハーフォード/アントニー・イーデン

翻訳:#小田島恒志 さん


出演:#向井理 さん #勝村政信 さん


#ウーマンインブラック

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