舞台「女40歳 肉屋のムスメ」を観に行きました。
ステージ上手に肉屋の店舗。
中央には調理加工処理スペース。
上手一段高いところにコタツ(リビング)。
季節は冬か…?
鳥の鳴き声と、たまーに自動車が通る音。
さほど賑わっていない土地にあるお店だと分かる。
ローチェストの上に「獣魂碑」と書かれた石。その左右に花瓶と水。仏壇的なもの…?(そうだった)
開演前と終演後の影アナウンスは演出の福士誠治さんだった。
序盤で屠場についての話があり、「エダニク」(作:横山拓也)と同じ路線かな?と思いきや、同和問題という、人間にフォーカスした話だった。
差別される側にも無意識の差別がある、という不条理劇に近い脚本。
長野里美さん、さすが👏👏👏
モヤッとする言動のおばさまを演じたら右に出るものはいないんじゃないか、と思ったりする。
坂本昌行さんと一緒にやった「凍える(フローズン)」でも強烈だったけど、この作品ではそれ以上。
私は小劇場の作品だと、役者のパワーをガツンと感じるものが好きなので、これくらい「静」が多いというか、起伏が少なく凪のまま進む作品は少々物足りない感じがした。
だが、テーマが重いので、今年あった「ハイ・ライフ」(まつもと市民芸術館プロデュース作品)みたいな瞬発力を出すのはあまり得策ではない、ということか?🤔
その分、SEで怒りの感情を表現しているのだろうと思う。
主人公のひなのさん。
少しハンディキャップ(知的)を持った人なのかな?と思ったけど、単に人に優しく逆らえないだけで、そういう設定ではなさそう…🤔
昼公演は重要なセリフを噛んでしまったのが、なんとも惜しい。
(屠場を見せて仕返しにする、と言われた後のセリフ)
ひなのが居住スペースに行くときに手を洗っていたけど、普通は店舗(工場)に入るタイミングで手を洗うんじゃないかな?と思う🤔
ラストの幟を変える演出はちょっと要らないな、と思った。
幟が動くのが気になって、ひなのとお母さんのやり取りから目がそれてしまう。
小林きな子さん、コーラを開けるプシュッが常に良い音。コツが要りそう😆
1場の後の暗転が長いのがちょっと気になってしまった。ここでタイトルバッグの映像を使ったらカッコイイかもしれないな、と思う(予算無さそうだけど)。
ハマー(濱田貴司さん)の曲、1曲だけ以前のしきよみで使った曲と同じイントロが…。流れた途端、聴き覚えがあって笑ってしまった。2回目聴いたときは、同じなのは出だしだけかな?と思ったりもした。
脚本:#田村孝裕 さん
演出:#福士誠治 さん
音楽:#濱田貴司 さん
出演:#小林きな子 さん #星野勇太 さん #下地尚子 さん #荒井正樹 さん #草光純太 さん #長野里美 さん
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