「メディア/イアソン」を観に行きました。
平日夜なのに座席が後方だなぁと思ったら、初日だった。
逆に、よくチケット当たったなぁ…。
世田谷パブリックシアターであまり見かけない客席配置だった。
たぶん撤去した列は無く、フルセットだと思う。
様々な組み合わせで、くるくる変わる美術が面白かった。
巨人や大蛇等の、神話の生物を動かすのは難しそう。
月が美しくも冷たい光を出していて、全編通して印象的。
見どころは、三浦宏規くんのダンス、水野貴以さんの声の七変化、南沢奈央さんの何度も出てくる長台詞のモノローグ。
三浦くんの炎の舞(勝手に名付けた)は、目を見張った。
芳雄さんが歌うかな?と思ったけど、歌わなかった。
1場で「もうすぐ16だよ!見えないと思うけど」と言ってて、思わず心の中で「うん、別の意味で見えないよ…」と思ってしまった😆ここはたぶん、笑うとこ。
⚠️以下はストーリーに触れています。
序盤、二人でキャッキャッしてたメディアとイアソン。
押しかけ女房のごとく、イアソンが帰還する船にメディアが乗り込んできたところから、若干雲行きが怪しくなる。
メディアは、追手をくらますためにこっそり乗船していた弟をバラバラにして海へ…😱
この人、怖いよ…。
終盤は二人とも般若のよう。
イアソンは、たどり着いた地の領主の娘と密かに再婚して、身の安定をはかる。
メディアには「お前と子供たちのためなのだ」と言うけれど、子供たちはともかく、元嫁という立場はどう考えても肩身は狭いし、不安定だろうよ…🙄
怒り狂ったメディアは、もともと持っている残忍な気性を発揮する。
後妻とその父を殺し、イアソンがかわいがっていた自分の3人の子供たちに手をかける。
「なぜこんなことを?」と問われると、「あなたを苦しめるため」と答える。
⚠️以下は少々ネタバレがあります。
冒頭、3人の子どもたちが現れるのだが、1人だけ暗闇に座っていて、よく見えない。最初は1人いなくて2人だけなのかと思ったくらい。
これはラストの伏線。
見えなかった1人は、実はメディアの手を逃れ、生き残る。
しかも彼女は、父と一緒に生きるでもなく、独りで朝日を求めて(明日に向かって)歩き出していく。
子どもたち3人は黒いローブを着ている。
これは、早着替え無しで何役もやるためにそうしたのだと思う。
子ども役のときはローブで、そこから上着を羽織ったり、帽子を被ったりして役を変えていた。
カーテンコールは3回。
メディアは着替える時間が無いせいか、血まみれ衣装のままなのがちょっと怖い…。
客席に英語を話す(日本語を話さない)外国のお客さんが何人かいた。
これ、日本語分からないと何のシーンか分からないくらいゲキムズな気がするのだが…。
終演後のロビーに森新太郎さんがいた。
【原作】
「アルゴナウティカ アルゴ船物語」
作:アポロニオス
翻訳:岡道男 さん
「メデイア」
作:エウリピデス
翻訳:中村善也 さん
脚本:#フジノサツコ さん
演出:#森新太郎 さん
出演:#井上芳雄 さん #南沢奈央 さん #三浦宏規 さん #水野貴以 さん #加茂智里 さん
#メディアイアソン
#舞台観劇
#観劇記録
芳雄さんが大きく口を開けたら右奥歯が銀歯だったんだよね…。
芸能人って目立たないセラミックとかにするのかと思ってたから超意外だった。