PARCO PRODUCE 2024「リア王」を観に行きました。


オープニングナイトです!🎉


PARCO PRODUCE × ショーンホームズさんとくれば、PARCO劇場のイメージで(過去2作がPARCOだったから)、危うく渋谷に行きそうになった。


およそ3時間の大作。


まずは、段田安則さんが素晴らしかった!

ショーン・ホームズさんの作品と相性が良いなぁ。素晴らしさが引き立つ。


次に美術と照明に驚いた。


⚠️以下はややネタバレがあります。


 


緞帳が上がると、思いの外何も無い。

現代のオフィスみたいな空間が現れ、うわぁこう来たか!となる。

マルチコピー機、ウォーターサーバーが置かれていて、真ん中に玉置玲央くんが立っている。

服装もスーツやワンピースなどの現代のもの。

最近は見かけなくなった気がするOHPも使われる。

天井には3×8列の蛍光灯。


背後には白い壁。

1場の終わりにケント伯が蹴破って出て行って、ビックリした。


場面転換は玉置玲央くんが壁に描く絵。


リア王が長女と次女に疎まれて嵐の中を出て行くと、白い壁が上がって、さらにステージに何も無くなる。

嵐の夜。暗いステージ。

照明は、横とステージ前センターから薄く照らすだけ。

がらんどうのステージに、不穏でありつつもスタイリッシュな空間が生まれた。


上手後ろに、根から宙に浮いた樹が一つ。


前原滉さんの執事が持っているのはティッシュボックス。

小道具がオフィスでよく見る物が多い。


時折、ハエの音がつきまとう。


グロスター伯の手引きに、道化だけついて行かなかった。ここでお別れなのね…。


ここまでが第1幕。


第2幕は嵐の翌日。

戻ったグロスター伯は息子エドマンドの罠にかかる。


前原さん、また自転車に乗ってる…🤣


娘は父親を見捨て、息子は父親を裏切る。

子が年老いた親を滅ぼそうとする。


原作未読なので、どこかで救いはないかなぁと思ったけど、父親を慕い続けたコーディリアも生き残らないし、リア王も狂気の中で命を落とす。


ラストは、第1幕で上がった白い壁がまた下りてくる。

そのまま、生者と死者を分かつ。

「こちら側」に残ったのは、エドガー、オールバニー公、ケント伯。

いずれも良心を見失わなかった者たち。


しかし、ケント伯は主君の後を追うと言って去る。

父を失ったエドガーも去る。

唯一人、オールバニー公だけでイギリスを統治するのか?

兵どもが夢の跡…。

(了)


キャストはマイク無しで演じているようで、人によって聞き取りやすさが異なる気がした。


玲央くんも前原くんも左利きなのねー。


客席に過去のショーンさんの作品に出演された俳優さんを何人か見かけた。

鶴見辰吾さん、竪山隼太さん、めっちゃカッコよかったな…。

福士誠治さん、観に行くのかな?🙄


作:ウィリアム・シェイクスピア

翻訳:#松岡和子 さん

演出:ショーン・ホームズ


出演:#段田安則 さん #小池徹平 さん #上白石萌歌 さん #江口のりこ さん #田畑智子 さん #玉置玲央 さん #入野自由 さん #前原滉 さん #盛隆二 さん #平田敦子 さん #秋元龍太朗 さん #中上サツキ さん #王下貴司 さん #岩崎MARK雄大 さん #渡邊絵理 さん #高橋克実 さん #浅野和之 さん


#リア王

#舞台観劇

#観劇記録