KAAT×城山羊の会「温暖化の秋 -hot autumn-」を観に行きました。

 

一昨日、この作品について斎藤工さんのインスタストーリーズと清水優さんのインスタ投稿が相次いであり、なんか観たくなって急きょチケット手配。
ギリ千穐楽に間に合いました。

ステージはオープン形式(スラストステージ形式)。
公園の片隅みたいな場所でのワンシチュエーション。

言葉を畳み掛けていくうちに、段々と話が斜め上に展開する。
(加藤拓也さんの作品もこんな感じだったなぁ…)
ここの道端で出会う人々の会話や行動の中に、人間の業・脆さ・残酷さ・優しさがズラリ。

開演前の空中にはりんごが🍎…(昨日も観たぞ、🍎)。
この存在は何だかイミシン。
コウが取ろうとして触れると、どんどん遠くへ消え去って届かない。
「男として情けない…」と言うコウに、婚約者のねるりは「ステキ」だと褒める。

コウの昔の女友達サキ。
サキはコウのことが好きで、ねるりへの嫉妬から「元婚約者だ」と嘘を言う。
気持ちはわかるが、所詮ウソ。
真実が明るみになると、虚しさが増すだけ…。

婚約者は自分なのだから、サキの嫉妬なんて放っておけば良いのに、ねるりは拾う。
拾った結果、サキがずっと言えなかったコウへの想いを直接告げるきっかけを与えてしまった。
ねるりはサキの不倫に興味津々で、根掘り葉掘り聞くのは笑ってしまう。
恋のライバルなのに、好奇心が勝っている。

そんなねるりも「あなたと食事なんて、死んだほうがマシ」と言い放ったのに、田中に同情して結局付いていく。

コウは「置いておけない」と言いながら、縄をポイッと無造作に投げ捨てて行く。

こんな具合に、登場人物の言動が象徴的。

シソンヌじろうさん、上手いなぁ。
前回観たのは福田雄一さんのコメディだったから、ほとんどコントを観てる感じだったけど、今回は完全に「役者」。

橋本淳さん、煮えきらない感じの青年役が多い印象。

暗転して風の音が入ること3回。
これらの暗転は無くても話が繋がるような気がした。どういう意味だったのだろう?

作・演出:#山内ケンジ さん

出演:#趣里 さん #橋本淳 さん #岡部たかし さん #岩谷健司 さん #東野絢香 さん #笠島智 さん #シソンヌじろう さん

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