「インヘリタンス-継承-」(前篇)を観に行きました。
仕込みのときに見た客席はB列が最前列で、販売サイトで売られていたのはC列から…🤔
不思議に思いながら入場すると、やっぱり最前列はB列。販売はせず、1列空いている。
ここは演出で使われていた。
下手の前方端は、見切れ席のため販売しなかったようだ。
全員、ト書きを喋っていくので、朗読劇みたいだった。
E.M.フォースターとその弟子?が、エリックと彼を取り巻くゲイの人たちのドラマを小説に書く、というかたちで、彼らの日々や考えを再現する。
舞台美術が洗練されていた。
ステージは2段のスペースがあり、四隅にはロープが下がっている。
奥にはシースルーのカーテンがある。
この向こうで新原泰佑くんが全裸になるシーンがあって、シルエットが美しかった。
60年代以降のアメリカ史と文化が分からないと、少々厳しいところはある。
小説や映画のタイトルや、エピソードがたくさん出てくる。知ってると、彼らが何を比喩しているかがわかりやすい。
HIVで命を落とした人の名前がずらっと出てきた。
キース・ヘリング、フレディ・マーキュリー、などなど。
日本人の名前もあった。たしか、3人。
古橋悌二さん、長谷川博史さん、あと1人は……🙇💦
執筆しているモーガンは、ときにウォルターとして小説の登場人物にもなるので、少々ややこしい。
物語の外にいる傍観者でありながら、エリックたちに指示を出すのが面白い。
冒頭のシーンで掲げたヘンリーの似顔絵が、ちゃんと山路さんの似顔絵になっていた😆
アダムから「年配のゲイの人」と言われ、「年配」にショックを受けるエリックが面白かった。
全体を通して、田中俊介さんの芝居がとても良かった。
福士誠治さん、ちょっと痩せすぎ…。
肩の骨や頬骨が浮いていた。
山路和弘さんがなかなか登場しなかった。
休憩後、しばらくして下手奥に現れた。貫禄…。
そして、声や喋り方の端々がそのまんま…ケニー・アッカーマン!😍
今日はセリフが少し抜けてしまったのか、「ウォルターはいろんなものを人にあげていた。本とか…本とか、本とか📚」…本だらけだよ🤣
トビーと別れ、ウォルターが死去した後、エリックとヘンリーの距離が縮んでいき、エリックが田舎の家にたどり着く所までが前篇。
背景に映像や字幕を投影する時間が長いため、途中入場のタイミングが限られ、遅刻すると想像以上に見逃すことになるので、ご注意を…。
客席にマシュー・ロペスさんがいた。
作:マシュー・ロペス
(E・M・フォースターの小説「ハワーズ・エンド」に着想を得る)
演出∶#熊林弘高 さん
出演∶#福士誠治 さん #田中俊介 さん #新原泰佑 さん #柾木玲弥 さん #百瀬朔 さん #野村祐希 さん #佐藤峻輔 さん #久具巨林 さん #山本直寛 さん #山森大輔 さん #岩瀬亮 さん #篠井英介 さん #山路和弘 さん #麻実れい さん(後篇のみ)
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