【2023.11.18 昼公演】

COCOON PRODUCTION 2023「ガラスの動物園」「消えなさいローラ」を観に行きました。


「ガラスの動物園」は観たことがあって、この作品は見送りで良いかなーと思っていたけど、別役実の後日譚「消えなさいローラ」が気になって、結局観ることに…。

スリルミー以来の松也さん。
この方、上手いな。
セリフ量が多い。多少間違えていたけど、それは仕方ないように思う。

バイオリン、コントラバス、バンドネオンの生演奏が良かった。
特にバイオリンの切り裂くような高音が、良い効果音を作り出していた。

壁に掛かってる父親の写真が、まんま松也さんだった。

渡辺えりさんのアマンダ。
南部の没落貴族というより、南部の家政婦さんに見えてしまう💦
ジムを招待したときのドン引きドレス👗。
誰の演出バージョンでもなかなかのチョイスになりがち😆

松也さん、和田さん、吉岡さんの3人のタンゴが良かった。

「ガラスの動物園」だけでも1公演成立するくらいの長さ。
どうするんだろ?と思ってたら、途中、動画の早送りみたいな芝居と、ナレーションで端折っていた😆

出ていくトムの、最後のモノローグで幕が下りる。

休憩を挟んで「消えなさいローラ」。
父親の写真に赤で×が描かれるなど、家の中が荒れている。

トムの最後のモノローグがもう一度ある。
(松也さん、大変だ)

ステージ上にいるのは、ローラなのか母アマンダなのか?
正体がわからないのだが、探偵が訪ねてきて、彼によって明らかになる。
それと同時に、トムが出て行った後のローラとアマンダの様子も分かってくる。

探偵は、脚を引き摺っている?
脚が悪かったはずのローラは普通に歩いている。

⚠️以下はネタバレが含まれます。

後日譚として語られるのは、ローラたちはトムの帰りをずっと待っていること。
トムはゲイだったこと。
「愛するローラへ」と書かれたワインが残されていたこと。
母アマンダは、そのワインを自分宛てだと思っていたため、ローラはヒ素を入れ、母はそれを飲んで死んでいた。
ローラは、母が生きているかのように見せるため、自ら母を演じていた。

最後に、探偵から告げられたのは10日前にトムが死んだこと。
死因は、しつけに厳しい母からたびたび咎められていた、ワインボトルのコルクを口で開けたことで、コルクが喉に詰まったため。
つまり、家を出て自由になったことが死期を早めたという皮肉。

ガラスの動物園は「灯火を消してしまいなさい」とローラに語りかけて終わるが、こちらは「消えなさい、ローラ」と、待つことを止めて自由になれ!と呼びかけて終わる。

【演目】
『ガラスの動物園』
作:テネシー・ウィリアムズ
翻訳:#田島博 さん

『消えなさいローラ』
作:別役実

上演台本・演出:#渡辺えり さん

出演:#尾上松也 さん #吉岡里帆 さん #和田琢磨 さん 渡辺えり さん

ミュージシャン:#川本悠自 さん(コントラバス) #会田桃子 さん(ヴァイオリン)#鈴木崇朗 さん(バンドネオン)

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