【𝟐𝟎𝟐𝟑.𝟗.𝟏𝟐 夜公演 初日🎉】

ミュージカル「アンドレ・デジール 最後の作品」を観に行きました。


高橋亜子さんと清塚信也さんが創るオリジナルミュージカル…ということで興味があり、観劇。

ラストは涙涙…😭

ステージ上には、大きなフレーム。
その奥に肘掛け椅子。
椅子の上には「siege reserve」と書かれた金色のプレート。
毎日そこに座り、アンドレ・デジールの最後の作品を眺めにやって来る老紳士がいる…。

ものすごい共感力の持ち主で、誰かが語る物語の人物の感情になって絵が描ける、主人公・エミール。
話を聞くと情景が浮かんでくる特殊な才能を持つ。
しかし「誰かが語る」ことが必要で、一人では絵が描けない。

♪二人なら〜♪ ってフレーズが要所要所で歌われる。
いろんな「二人」。
エミールとジャン、デジールと少女、エミールと介護士。
耳に馴染みやすいメロディ。
ここがテーマなんだろうな…。
世の中に誰か一人でも理解者がいて、誰かと「二人なら」強くなれる。

場内のポスターは撮影禁止🚫?
ロビーがダメなだけで、上階のポスターはオッケー🙆なので、ご安心を…。

⚠️以下はネタバレが含まれます。


焼失したとされる、アンドレ・デジール最後の作品をでっち上げるエミールとジャン。
最後に描いたのは「絶望」か?「再生」か?

エミールは「再生」だと言うが、デジールの感情に入って描いたのは「絶望」。
描きながら絶望に共感して倒れてしまい、ジャンに助けを求めるが、彼は描かれた絵に興奮する余り、エミールを放置。
そして、描きかけの絵の小さな空白に「自分も加わりたい」と、岩の絵を描き足す。

ジャンのその姿に失望するエミール。
ジャンは自分の過ちに気付き、岩の絵を「救いの舟」に描き変えるが、エミールはそれを見ることなく、絵は「発見された本物」として世に出回る。

やがてデジールの遺族が現れ、デジールの本当の最期を知ったことをきっかけに、自分一人で絵が描けるようになるエミール。
自信を持ち、ジャンに「あ、君もういいから」みたいな素っ気ない態度になる。

ジャンは、一人で描けるようになったことを喜び、姿を消す…。

しかし後年、描けなくなったエミールは、ジャンが自分に必要な人であったと悟る。

冒頭の老紳士は、絵を辞めたエミール。
彼は二人で描いたこの絵を、ジャンもいつか見に来ると信じて、10年ここに通っていたのだった。

それも今日で終わり…。
ジャンを捜索した結果が昨日届き、彼は17年前に亡くなっていた。

帰ろうとすると介護士が「この絵の小さな舟は、救いの舟みたいで気に入っている」とつぶやく。
「あれは岩だ」と答えるエミールだが、よくよく見ると、ジャンが描き変えたこととその意図を理解する。
そして再び、絵を描く力が湧き出すのだった…。

カーテンコールは、ウエンツ瑛士さんから挨拶。
👇要約
「オリジナルミュージカルということで何の情報も無い中、初日に来ていただいて不安だったと思います。
私たちも不安で、今日はお客様の眼差しに励まされました。
キャストがここに並んで『あれ?少ないな』と、バンドメンバーが出てきて『あれ?少ないな』と思ったと思います。少ない人数であれだけのことをしています。」

この作品は、楽器はピアノが中心。
弦楽器が時折、不穏なメロディを奏でていたのが印象的だった。

日本のオリジナルミュージカル。
輸入作品と違って、実績の無いものを上演するのは勇気が要ると思うが、素朴で良い作品になっていた。

作:#高橋亜子 さん
音楽:#清塚信也 さん
演出:#鈴木裕美 さん

出演:#ウエンツ瑛士 さん #上山竜治 さん #熊谷彩春 さん #綾凰華 さん #藤浦功一 さん #柴一平 さん #戸井勝海 さん #水夏希 さん
SWING:#中野太一 さん #傳法谷みずき さん

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