ありがとう | 限界の向こう側へ飛んでいけ!

限界の向こう側へ飛んでいけ!

もうダメだ、そんな限界を超えた時に見えてくるものとは・・・


面会時間が終わる時間が迫り、隣のベッドのご家族も帰るようだ。

「母さんはさ・・」

という会話が聞こえていたので親子なのだろう。

程なくして、その「お母さん」が

「じゃ、帰るからね」

と、告げた。

隣のベッドの男性からは、

「わざわざありがとう、気を付けてね」

と。

「ありがとう」が静かな4人部屋に響いたよ。

そういや、うちの人が帰るとき「ありがとう」なんて言わなかったな。

明日は、ありがとう、って言ってみようかな。



おしまい