今まで言えなかったことを

今年のうちに

と思って…


今年の夏まで

このブログでたまに家族のことを

書いてきました


その家族は

2年前の8月始めに

ほぼ白血病状態の

骨髄異形成症候群と診断され

1年持たないかもしれないと

余命宣告を受けました


その約半年後に

急性骨髄性白血病へ移行

抗がん剤治療が始まりました


抗がん剤治療が

奏効していたと思いますが

今年3月に

肝臓近くの下大静脈に

平滑筋肉腫が見つかり


手術を希望しなかった家族は

抗がん剤治療が中止されました


その後は

週一回の輸血で

何とか凌いでいましたが

今年6月半ば

急に具合が悪くなりました


タクシーと車椅子を使い

やっとのこと週一回の

通院をしていましたが


7/15に救急車で行った

かかりつけの病院で

待ち時間にブログを書いた後

「単なる熱中症だから」

と入院させてもらえず

無理矢理帰宅させられました


それからというもの

家族は生気を失い

息苦しさもより酷くなり

夜も全く眠れなくなりました

おそらく絶望感に襲われて

いたのでしょう


私は必死で診てもらえる

他の医療機関を探しますが

病気が病気なだけに

ことごとく断られ


仕方なく主治医へ電話で

訴えました

「どの医療機関にも診てもらえません

どうしたらいいのですか

本人は緩和ケアを希望しています」


すると

「明日入院して検査して

方針を決めて緩和ケアへ

転院ということにしましょう」

と主治医


「明日入院させてもらえるって」

と私が家族に伝えると

「入院できると聞いて

ほんとにホッとした」と

力のない声で答えました


その翌日も救急車で

主治医のいる病院へ


本人も私も

帰れるあてのない

片道切符だとわかっていました


血液内科病棟は面会禁止のため

翌日から毎日違う医師たちから

私に電話が来ました


骨髄検査をしたら

3ヶ月前は5%程度だった

白血病細胞が50%を

超えていた


そのため

抗がん剤治療を再開する

本人も承諾した、と


抗がん剤治療2日目の

夕方から

自分の名前も生年月日も

言えなくなり

意識状態も悪化し

抗がん剤治療は中止に


5ヶ月前の今日

生きている家族に会えた

最後の日となりました


そして

8月始めの満月の綺麗な夜に

家族は逝ってしまいました


1年もたないかもしれない

との余命宣告からちょうど

2年が経っていました




家族の白血病のことを

このブログに書いたら

白血病と闘っている方にも

読んでいただけたようで

それを思うと

なかなかご報告できずにいました


抗がん剤は確実に

効いていたと思います

治療中の方には

希望を持っていただきたいと

強く願っています