ご訪問くださる皆様ありがとうございますニコニコ

 はじめに前回のブログで傷病手当について健康保険組合に問い合わせるようアドバイスいただきました方々、ありがとうございました。



 約2年間お世話になった上司が退職することになりました。

 上司(Iさん)は2021年10月に私が働いている店舗に着任。
 Iさんの前の上司(Nさん)と私は考え方が合わず、私は退職を検討していました。そういうこともあり、新しい上司にあまり期待していませんでした。
(この人もNさんと同じような感じなら早めに退職しよう)そう思っていました。

 Iさんは私達の話を聞いてくれたり、率先して店内の仕事をしました。真面目で馬鹿がつくほど正直な方です。
(どうやらNさんとは違う。この人の為に頑張りたい。力になりたい。)そう思わせてくれる人でした。

 それから私はそれまで以上に仕事を頑張るようになりました。結果ブログの最初の頃に書いた6~21時勤務、休みは月1回程度等の大変な勤務状況につながっていくわけですが…。

 大変なのはIさんも同じでIさんが着任して1年が経つ頃には2人とも限界がきてしまい、私は2023年2月、Iさんは3月に退職しようと話すようになっていました。

 私は2022年11月に多発性骨髄腫を患い、社会保険を使っていることや体調面を考えると退職するタイミングではなくなってしまいました。ですから私はIさんに言いました。

「私のことは待たないでください。ご自身のタイミングで退職してください。」と。

 しかし、Iさんは会社にとどまり、私が復帰した時の受入体制を整えてくださいました。力仕事からは外す、私が行う事務作業を増やす等。

 私が病気になる前の仕事は数人に割り振られましたが、Iさんの負担は以前より大きくなりました。

 私は3月以降入退院を繰り返し、一時退院した度に数日仕事をさせていただきました。Iさんは会う度に痩せていくのがわかり、疲労を隠せないようになっていました。2〜3時間に1回は自分の車の中で休憩をとるようになっていました。
恩義を感じる以上に見ているのが辛かったです。私は再度言いました。
「ご自身のことだけ考えてください。私のことはいいから。辞めたいのならご自身のタイミングで退職してください。私のことで辞められないのであればそれは私の負担になります。」と。

 私の勤めている会社では年に2回、社内監査があります。監査役に言われたそうです。
「だいちゃんは長時間勤務で体の抵抗力が奪われ病気になってしまったのではないか。」と。
 Iさんは私が想像している以上にご自身を責めたのだと思います。

 9月、私は仕事復帰しました。Iさんは一時退院の時と違い元気になっている私の様子に安心したようでした。
 社内の状況や私の体調を考えると今しかないと退職を決めたと聞きました。

 数日前Iさんは言いました。
「だいちゃんの完全復帰を待っていたけど思っていたより長かった。俺、もう体力が限界。本当に申し訳ない。」と。

 治療している本人ですら先の見えない状況を長く感じていたのですから、周りの方はそれ以上に長く感じていたのだと思います。

 申し訳のは私の方で…。私の病気にIさんを巻き込んでしまった。私が病気にならなければ、私がもっと早くに復帰出来ていればIさんはここまで体調を崩さなかったはず。そう思うと悔やんでも悔やみきれません。

 10月8日から退職日までIさんは有給休暇をとったので何の恩返しも出来ずにIさんとお別れすることになってしまいました。

 Iさんが健康を取り戻してくれること、今後のご活躍を願うばかりです。



Iさんは駐車場に来た鳥を餌付けしていました。これは4号。1~4号までいてかわいがっていたなぁ。