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 今朝新聞を読んでいたら地方版に〘T市にホスピスが出来ました〙という記事が掲載されていました。私が住んでいる市です。

 私が住んでいる市は人口37万人の小さな町です。
緩和ケア病棟がある病院は2つ、そのうちの1つの病院にホスピスが出来ました。

 健康であればホスピスは遠い存在で、その記事を見ても(あぁ、そうなの?)くらいで流し読みか下手したら読まなかったかもしれません。
 一時期は終末期について考える必要があった私にとっては他人事ではない存在となりました。

(そういえば病室でこの病院の話が出たな。あの方はお元気かな)そんなことを考えながら記事を読みました。

 私は病室では1人静かにしているタイプです。あまり同室の方と交流しません。

 6月中旬頃のことです。同室の方に声を掛けられました。

 彼女は私にcar-t療法のことを聞きたいと言いました。大部屋は話が筒抜けですから聞く気がなくても聞こえてしまいます。主治医や看護師と私の会話を耳にしたのでしょう。

 彼女は悪性リンパ腫で臍帯血移植の予定でしたが移植が出来ず、次の抗がん剤が効かなかったら薬がないと言われたそうです。その頃の私も次の薬が効かなかったら覚悟してと言われていたので近い状況に感じました。
 違うのは彼女にはご主人と小さなお子さんがいること。守りたい存在がいるのにこの状況は辛いなと思いました。

 彼女:「car-tは自分から医師に頼んだんですか?」

 私:「主治医からすすめられたんですよ。」

 彼女:「私、臍帯血移植の予定だったのが出来なくて。」

 私:「主治医にcar-tのこと、聞いてみたらどうですか?可能性は1つでも多い方がよいですよ。」

 彼女:(無言)

 私:「聞く気はなかったんですけど、緩和ケアの病院を探しているんですよね?私も考えないといけなくて。よかったら教えてもらえませんか?」

 彼女:「市内には緩和ケア病棟がある病院が2つあって私はIセンターにしようと思っています。」

 私:「Iセンターはこの病院に転院する前に入院していたし、自宅から近いから私もIセンターかな?」

 彼女:「今度Iセンターに見学に行くんですよ。事前に繋がりを作っておかないと入院したい時に出来ないから何回か行くんですよ。」

 私:「えっ!?そうなの?」

 彼女:「そうですよ。緩和ケア病棟はどこも混んでいて希望してもすぐに入院出来ないみたいです。どこの病院も同じようですよ。」

 私:「そうなんだ。それじゃあ体が動く時でも病院探しをしないといけないんですね。」

 彼女:「体が動く間にやっておかないと間に合わないですよ。」

 なるほど・・・。これは大変だ!いつから探せばよいのか。主治医や看護師に
「私、緩和ケアの病院を探した方がよいですか?」
と聞くのは躊躇いがあります。かと言って誰かが言ってくれるのを待っているわけにもいかなそうです。
悶々と考えていました。

 その後私は幸いにも薬が効き、自家移植に継ったのですぐに緩和ケアの病院を探さなくてもよくなりました。

 ただ、今でも考えるのはあの状況でいつ緩和ケアの病院を探し始めるのが正解だったのかということです。


 ブログをフォローさせていただいている皆さんのブログを拝読していてよく思うのは皆さんご自身の病気について詳しく勉強されているなと。

 私、多発性骨髄腫のこと、全然理解していないのですよね。前回の受診で検査結果を見ても(M蛋白?)だったし(あとから調べました。病気の根幹ですね汗うさぎ)。
 自分の病気の型?も知らない。ステージ?病名の告知の時に末期で状態もよくないと言われたけれど、今の状況はわかりません。薬のことについても然りです。

 自分自身のことなのに知らないことが多い。不勉強というか、もう少し興味を持って調べたら?と緩和ケアの件や皆さんのブログから考えさせられました。