映画広告が延びている、タイの映画業界
サイアムの近くにあるホテルに深夜に着いて、ビールをいっぱいだけ部屋で飲んで寝た翌朝、25階のホテルの窓から見るバンコクの街にびっくりしました。
「なんじゃこりゃー! SF映画みたいじゃん!」
窓から見渡すバンコクは、朝もやの中、高層ビルがにょきにょき林立していて、CGで作った近未来都市のようだったのです。
「すごいことになってるみたいだ…」
そんなタイで最初に訪れたのは、映画チェーンを展開しているメジャー(MAJOR)という会社。
それは、タイの経済指標などを調べていて、不思議に思ったことがあったからです。
広告売り上げの伸びで、テレビや活字媒体がほとんど横ばいの中で、映画広告だけが前年比25%という高い伸びを示していたのです。
「映画広告って何?」
日本の映画館のローカル感たっぷりのCMを思い出しながら、理解に苦しんでいました。
向かったのは、昨年オープンしたばかりの巨大ショッピングセンター、サイアム・パラゴン。
世界の一流ブランドからタイの有名ブランド、エレクトロニクスショップからカーディーラー、レストランにファーストフード、日本の紀伊国屋書店まである、それはそれは巨大な一大ショッピングビルです。
メジャーはここに16のスクリーンを持つシネコンを持っているのです。
入場券は120バーツ(約500円)から3000バーツ(約1万2000円)のペア券まで、バラエティーに富んだ楽しみ方ができるのです。
ウエイティング・バーの付いたVIP席や、寝られるくらい広いペアシートから、7階建ての高さのスクリーンを持つ3Dのアイマックスシアターまで。
シネコン内には飲食店やボーリング場、カラオケルームまで完備されています。
ボーリング2レーンにカラオケルームの付いた個室のあって、かなりびっくりです。
2人で1万円なんて、高い席をタイ人は買うのか?
そんな疑問も、「若い人が多いですよ」というIRマネージャーの言葉に、現代のタイの豊かさを実感。
ツタヤの半額デーにせっせとDVDを借りている自分がいじましく感じられて仕方ありませんでした。
とにかくタイの人は映画好きだそうで、今回案内してくれたユナイテッド証券のリンちゃん(日本語ペラペラで笑顔が素敵な女性です!)も、毎週映画館に行くと言っていました。
映画を見に行くという行為が、完璧にレジャーのスタイルになっているんですね。
タイの人口構成は若い人が多い。若者は出かけるのが好き。映画は映画館で見たい! そのまま買い物や食事をして、夜遅くまで遊びたい!
かつて、高度成長の日本でもあったような若者文化が、しっかりと育っているようです。
DVD借りて、部屋でカウチポテト(死語?)なんて、疲れてきた大人の発想ですよねー。ハー…(ため息)
もっとも、人口当たりの映画館数は、タイが1スクリーンあたり17万人に対し、日本は1万人。
バンコクは人口2000万人(!)の大都市なので、まだまだ映画館が足りないのです。
で、映画広告はというと、なんと本編が始まる前に30分近くも広告フィルムを流すそうです。
「そんなことしたら、観客に怒られませんか?」
質問すると、そのフィルムもストーリー仕立てになっていて、楽しめる内容だとの答え。
見てみたかったが、今回は時間が取れず断念。
次回タイに行ったら、ぜひ映画館を体験したいです。
広告はそれだけでなく、それぞれのスクリーンに企業の冠が付いていたり、商品や広告を展示宣伝するスペースがあったり、見るからに商売上手。
またその広告が世界のトップ企業なので、より雰囲気もメジャー感あふれて、映画との相乗効果を生んでいます。
売り上げの15%を占める広告収入が、利益の40%を稼ぎ出していて、まだまだ伸びています。
広告は売り上げに対する利益率が高いんですね。
メジャーの今期予想売り上げが18%増に対し、利益は46%増という数字もうなずけます。
欧米から事業の見学者が絶えないという話も納得です。
ちなみに最近一番ヒットした日本映画は「呪怨」だとか。
タイ人はホラーが好きだそうです。
でも、その楽しみ方は、みんなでキャーキャー騒ぎながら、笑って見ているんだって。
若いっていいねー。
かなり投資をしたくなった会社でした。
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タイに行ってきました!
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ということで、しばらくはタイで感じた実感を書いていきたいと思います。
タイの企業はどうだったかと言いますと……。
今回、タイに行ったことで、タイ株が上がるという自信が僕の中で確信に変わりました!(c松坂)
タイ経済、すごいです。やばいくらいキテます。
まず、昨年9月28日に開港したばかりのスワンナプー厶国際空港にびっくり!
世界一の広さを誇る旅客ターミナルビルを持つ、アジアのハブを目指すタイの新時代の象徴として進められた国家プロジェクトです。
この空港だったら、世界中から観光客が押し寄せても、楽々こなせてしまいます。
元々バンコクは国際便のターミナル都市として有名ですが、新空港開港で、観光に貿易に大きなインフラをゲットしたと言えるでしょう。
しかもバンコクの中心まで車でわずか30~40分。
深夜に着いた僕たちには、早くホテルで休めてありがたいことこの上ありません。
今は国内線主体になった、元の国際空港であるドンムアンとも近く、プーケットやチェンマイなどタイの他の都市への乗り継ぎもバッチリです。
このアクセスは観光には強みです。
成田と比べて、僕は悲しくなりました。
東京に着くかと思ったら、森の中の空港に着いて、電車で行ったら1時間半。
タクシー飛ばしたら2万円近く取られる国に、また来たいと思う観光客がどれだけいるか。
しかも成田から国内線に乗り継ごうとしたら、羽田まで行かなければなりません。
大阪まで1時間以上かかる関西国際空港も似たり寄ったり。
世界では観光産業は、国家単位で力を入れるビッグビジネスです。
日本の観光産業が国際的競争力で圧倒的に弱いのは、空港が使えないからだと実感しました。
タイの観光でメリットを受ける業界はたくさんあります。
航空会社、空港、道路、ホテル、コンドミニアム、小売、観光……。
すでに有望銘柄を探すヒントを得た到着初日の夜でした。
ベトナムとタイ、どちらがポスト中国の本命か?
「うちの会社もタイかベトナムに進出を考えているのですが、どっちがいいですかね?」
「流通を考えたら、それはタイでしょう!」
タイの地理的な利点は別に書きますが、今日の日経でそれと関連する記事を発見しました。
「ベトナム政府、報道管制強化へ」という記事です。
ベトナム共産党・政府が、今まで容認していたメディアの体制批判を締めつける検討を始めたというもの。
ベトナム経済は成長が注目されていましたが、やはり共産党一党支配の政治体制であることを思い出させられました。
ベトナム進出を検討する外国企業にとっては、自由な経済活動が保障されるのか、懸念材料になるはずです。
一方で、タイに関するマイナスの報道もありました。
「タイ 日系企業の景況感悪化」という記事です。
バンコクの日本人商工会議所が会員企業にアンケート調査したもので、バーツ高、政治の不安定、経済政策の迷走などに懸念があるというものです。
しかし、ここで注目したいのはアンケートの実施時期。
4月下旬から1ヶ月間がアンケート期間。
実はその後、総選挙の前倒しなど、民主化の動きが大きく前進しているのです。
すでにこのアンケート自体が過去の状況をふまえたものになってしまっているといえるでしょう。
報道はそのまま受けとらず、じっくり中身を吟味しなくては間違えます。
考えながら新聞を読んで、自分なりの株勘を育てたいです。
タイの株が10年ぶりの高値!
800を超えたのは10年7か月ぶりです。
アジア通貨危機以前の水準を回復したのです。
同時にタイの通貨バーツも1ドル=34.31バーツと、10年ぶりの高値を更新。
輸出国であるタイが、通貨高の中の株高を突き進んでいるのです。
理由は年内総選挙に反対していた勢力が、年内総選挙に努力する意向を表明。
政治リスクが減少したからです。
私がここで注目したのは、このニュースが日経で報じられるだけでなく、テレビのニュースでも報じられたこと。
上海株が世界に注目されて以来、アジア株への注目は飛躍的に高まっています。
アジア株の報道が増えれば、関心を持つ投資家も増えます。
タイ株も日本で認知されつつあるということでしょう。
実際、マネー誌ではこぞって「新興国(エマージング)投資」が特集されています。
ここ数日は香港株も急騰しています。
これは中国本土の投資家の香港株への投資を緩和したからのようです。
過剰流動性で余った金が、中国本土から香港に流れ込んでいるわけです。
この流れは、次は日本ではなく、通貨の強いアセアンに向かうのではないでしょうか?
中国マネーがタイ株を押し上げるシナリオは、かなり現実味がある気がしています。
中国情勢からタイ株を考える
10年以上勤務、あるいは2回以上の契約更改をした労働者に終身雇用を義務づけるという内容です。
これにより、中国に進出している日系企業の人件費、労務管理面でのコストが上がることが予想されます。
このことは、巡り巡って東南アジア、特にタイとベトナムにとって追い風になると考えられます。
以前、ブログでも書いたように、すでに上海の賃金はベトナムやタイの賃金を超えているのです。
日本など海外の企業が生産拠点として進出しているのは中国とアセアン諸国。
中でもタイとベトナムは、日本企業の進出意欲が旺盛な双璧です。
そこへ持ってきて、中国の賃金が上がるとなれば、この2国への経済進出は一層進むことが予測されます。
一方で、タイでも国内の治安向上のための進歩がありました。
タイの社会問題として、マレーシアに近い南部地域での宗教対立からテロなどの紛争が起きています。
その解決のため、タイの外相がマレーシアと住民の教育・雇用を増やすことに相違しました。
胡錦涛首席の香港と中国本土の経済交流も拡大され、中国本土の過剰流動性の調整から、しばらく中国本土株はもみ合いから調整が予想されます。
とはいえ、上海株は1年で2.5倍になっているので、当然な日柄調整とも言えます。
また、中国本土マネーで香港株は上昇する可能性も高いでしょう。
中国本土からこぼれる富が、タイ株を押し上げる展開になれば面白いですね!