2022年1月3日週に観察すべき銘柄を選んでいきます。

 

<マーケット状況>

  1. 日経平均(週足):
    2021年2月19日週、2021年2月26日週、2021年3月19日週、2021年4月9日週、2021年9月10日週~10月1日週の4週間と、直近で5回8週、3万円の節目にトライして跳ね返されています。2021年11月19日週は29960円まで行ったものの、3万円に届いていません。その後、2021年12月3日週に60週移動平均線に当たり、5週間停滞しています。5週移動平均線、20週移動平均線、60週移動平均線が近づいてきており、下値切り上げも上値切り下げも起きている状況から、今後大きな動きが起きることが予想されます。60週移動平均線と100週移動平均線がかなり離れているため、一旦大暴落が起きても後で再び上昇するような動きも考えられます。したがって、日経平均が60週移動平均線を割って下落する流れの場合は、個別銘柄でも買い持ちはしない方がよさそうです。
  2. 米国株(米国30週足):
    コロナショックの2020年3月23日週に17,993ドルの安値を続けて以降、2021年12月27日週の終値36,272ドルまでほぼ一貫して上昇している米国株ですが、2020年9月21日週、2020年10月26日週~11月2日週、2021年6月14日週~6月21日週、2021年9月6日週~10月11日週、2021年11月22日週~12月20日週の計5回、20週移動平均線を割っています。基本的には、底値からの上昇後、20週移動平均線に3,4回当たった後に暴落が起こるため、米国株もそろそろ暴落が起こっても不思議ではないタイミングです。ただし、20週移動平均線、60週移動平均線、100週移動平均線が離れているため、本格的な下落局面に入るのはまだ先になると考えられます。
  3. ドル円(週足):
    2021年1月4日週に陽線をつけて以降、上昇を続けるドル円ですが、2012年10月25日週に5,20,60,100週移動平均線の順番になり、本格的な上昇局面に入ったように思われます。直近では6週間114円の節目で膠着した後、2021年11月22日週に115.50円で上髭をつけて下落、再び4週上昇して2021年12月27日週の終値115.10円となっています。そのため、目先は115.50円の節目を突破できるかどうかに注目しています。突破できなければ再度下落することも考えられます。なお、月足では60ヶ月移動平均線の下に20ヶ月移動平均線があるので、本格上昇まではもう少し時間がかかる可能性が高いです。
  4. WTI原油(週足):
    2020年4月20日週に6.55ドルの安値を付けて以降上昇を続けているWTI原油ですが、2020年9月7日週~11月9日週、2021年7月19日週、2021年8月9日週~8月30日週、2021年11月22日週~12月27日週の計4回20週移動平均線を割っています。20,60,100週移動平均線が離れているため、まだ本格下落にはならないですが、一旦直近高値85.40ドルを試した後にWトップをつけるようであれば下落するようなことも考えられます。
  5. 金スポット(週足):
    2020年8月3日週に2074.8ドルの高値をつけた後、1650ドルの下値抵抗線を守りながら上値を切り下げています。すべての移動平均線が接近しており、今後大きな動きが起こると考えられます。基本的には下落方向ではないかと考えていますが、注視が必要です。
  6. 大豆(週足):
    2021年5月10日週に1666.8ドルの高値をつけた後、1200ドルの節目まで23週下落して、8週上昇し、2021年12月27日週は60週移動平均線に触って陰線コマとなっています。20週が60週を割っていることから、そろそろ下落に転じると思われます。
  7. コーン(週足):
    2021年5月3日週に734.8ドルの高値をつけた後、500ドルの安値抵抗線を守りながら下落、600ドルまで12週間上昇しています。大豆とは異なり、まだ20週が60週に触ったところなので、大豆ほどの下落にはならないかもしれませんが、12週も上げているので上昇一服で下落になるとも思われます。

 

以上踏まえると、1月以降、マーケットは下落方向に動く可能性は高いと思われるため、巻き込まれないように注意していく必要があると考えます。長くなったので、個別銘柄の観察は次の記事に記載します。