…相場格言…「人の行く裏に道あり花の山、いずれを行くも散らぬ間に行け」(千利休) | 【極上の相場格言】― カネがなくても知恵がある!―

…相場格言…「人の行く裏に道あり花の山、いずれを行くも散らぬ間に行け」(千利休)

…相場格言…

「人の行く裏に道あり花の山、いずれを行くも散らぬ間に行け」(千利休)
 

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だれもが一度は聞いたことがある格言といえばこの格言。

上の句「人の行く裏に道あり花の山」で逆張りして、下の句「いずれを行くも散らぬ間に行け」で素早い撤収を薦めます。売買術でいえば大転換を見切る技、さらに踏み込むと人の道、欲の道になる奥の深い一句。

俗説ではこの格言は千利休の作といわれますが、だとすればこの格言を後世に伝えたのは、利休と親交のあった博多商人・島井宗室もしくは堺商人の今井宗久あたりか。素直に米相場と結びつけるなら淀屋常安なのですが、いかんせ天正年間の米相場は諸説があってよくわかりません。


後世「一統騒ぎ立つ節は、人びと西に走らば我東に向かう時は極めて利運なり。人の戻るころ遅ればせに西に向こうては何時も利を得ることなし。」と記したのは本間宗久。この時代になると、利休の侘び寂び(ワビサビ)が消え、勇気(勇の商い)が強調されるようになります。

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◆「あなたが切り開き、手を加えそして歩く道は、通る人の少ない道である。」(ジョン・A・ボリンジャー)
◆「野も山も皆一面に弱気なら、阿呆になりて米を買うべし」(三猿金泉秘録)◆「十人が十人片寄るときは決してその裏くるものなり」(本間宗久)