毎度こんにちは、かぶとむでございます!


 新しい形にして3回目のレビューになるわけですが、写真をとったりなんだりすると更新にかかる時間が倍以上になってしまったため、更新が今まで以上に遅くなってしまうんですよねぇ。頑張って更新を留めないようにしていきたいと思います!……といいつつ今回も溜めまくったわけですがorz


 さて、そんなわけで今回もうだうだ~っと更新しまーす。つまらないかもしれませんがお付き合いください~。





 4コマとなるときらら系作品が多くなりますが、他のレーベルからも出てるんですよね。紹介したものだと角川コミックスの『らき☆すた』とかガンガンONLINEの『生徒会のヲタのしみ。』とか。今回はきらら系作品ではない、人気の4コマを一つ紹介したいと思います。 
 というわけで、今回紹介する作品はこちら!





毎日漫画生活



『WORKING!!』(高津カリノ)


でございます。



■情報


【作者】:高津カリノ

【出版社】:スクウェア・エニックス

【掲載誌】:『ヤングガンガン』
      (2005年1月号~)
【レーベル】:ヤングガンガンコミックス

【巻数】:既刊10巻

【備考】・2010年 アニメ『WORKING!!』全13話
    ・2011年 アニメ『WORKING'!!』全13話
    ・2012年 舞台が決定





 ガンガン系の4コマではもっとも勢いのある作品ですよね。アニメが2期放映、さらには舞台も決定している人気作品です。今回はこの作品をレビューしていきたいと思います。




■4コマ漫画の体系を壊さないストーリー4コマ



 今まで扱ってきたきららの4コマとは違い、ガンガンの雰囲気になぞらえた勢いのあるギャグが飛ぶ4コマ漫画。突拍子で爆発力のあるネタ、一本一本でしっかりとオチをつけてくる仕様。最近の「4コマ」と言う単語に纏わりつく「癒し」の感覚よりも従来の4コマにある一本でしっかりおとす力をふんだんに発揮している作品です。

 しかし、その体型を取っていながらもその中に一般的な形式の漫画にも通じる「ストーリー」を織り交ぜてくるのが高津先生の作品なんです。きらら系列にある1セクションのストーリーではなく、この作品内に何本かの大きなストーリーがあるんです。


 この作品だと「小鳥遊&伊波編」「佐藤&八千代編」最近台頭している「山田編」を交互に織り交ぜて行きながらストーリーを進めていきます。

 しかも、4コマのオチにストーリーを依存させることもなく、きちんとストーリーが立ってるんです。この作品は登場人物たちの恋愛事情が主なネタになってくるのですが、恋愛観やら性格やらの行き違いで生じる恋愛漫画特有のもやもや感を4コマと言う形を取っていながらもしっかりと出せているのがこのマンガのすごいところです。




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※ 左が伊波さん、右が小鳥遊君。ちなみに真ん中は小鳥遊妹の「なずな」



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※ どっちが佐藤さんでどっちが八千代かはすぐわかるはず。あえてこのような構図で撮ってみた



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※ 左が相馬さん。右が山田。一見ガヤ担当の様な山田だが……



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※ ぽぷらも貼り。彼女の役割については後ほど



 同系列だと『堀さんと宮村君』がちょっと近いかもしれませんが、こちらはもう少しギャグ成分が多めですね。ストーリーをなぞらえていながらもがっつりとしたギャグ4コマであることも間違いありません。両方の雰囲気をきちんと立てることのできてる漫画です。



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■キャラクターの個性がネタを決める



 さて、そんな器用な状態を一体どのようにして保っているのかと考えると実は全てキャラクター設定に依存しているように思われます。




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※ メインキャラそろい踏み。山田がいないのが残念。



 ちっちゃいものが大好きな青年「小鳥遊」、小学生並みの低身長「ぽぷら」、金髪のお人よし「佐藤」、帯刀してる天然系「八千代」、ヤンキー大食い店長「杏子」、情報通のドS「相馬」、男なら殴る「まひる」、すべてが胡散臭い「山田」、「普通」の「松本」……ここに名前を挙げることのできない準レギュラーの面々でさえ、見た目も性格もとにかく個性際立った者たちばかり。とにかく設定が突飛なんですよ。「ええ?そんなのアリ?」ってレベルに突飛なんですよね。


 基本的にはそんなキャラクター達の個性が存分に生かされたオチが続いて行きます。ストーリーのネタが恋愛沙汰だとすれば、オチのネタはキャラクターの個性。ほとんどすべてのオチがキャラの個性に依存しています。同じネタが複数回使われることもしばしば。ネタがキャラクターに依存しているように、キャラクターの性格もまたネタによって確固たるものにしていっているようですね。


 しかし、この個性。すごく突飛に見えて実はものすごく細かい設定がされているんです。小鳥遊君がどうしてちっちゃいもの好きなのか、伊波さんがどうして男を見ると殴ってしまうのか、松本がどうして「普通」にこだわるのか。ストーリーが進んでいくにつれてその理由がきちんと明らかになっていくんです。これが後付け感があるようで、まったくそんなことがない。1巻から扱っている全てのネタに矛盾がありません。初めからあった設定を例えば10巻で初めて披露されたとしても、まったく情報に齟齬がうまれないわけです。




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※ 3巻の山田。「うさんくさい」という突飛なキャラ作りから適当な発言にも感じるが……


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※ 10巻の山田。突飛な設定がしっかりとフラグになっている



 突飛な雰囲気、突飛な展開。まるで全てに行きあたりばっかり感を出していながらも、しっかりと計算され尽くされたキャラクター設定。実は高津先生……ものすごく計算高い先生なのかも知れません。




■この漫画の主人公って?



 さて、ちょっとまだ短いので、ここからはレビューではなく考察になります(といってもレビューも憶測で書いている分考察になってしまうのかと思いますが)。果たしてこの漫画の主人公ってだれなのでしょうか?

 巷でよくあげられるのはぽぷら、小鳥遊、伊波の3人。メインヒーローの小鳥遊、メインヒロインの伊波、マスコットキャラクターである種島といった具合にもしかすると位置づけられるのかもしれませんね。……あ、もしかするとこの時点でもう「そんなことねえだろ」と思っている方、申し訳ございません、バカの戯言だと思ってもう少しお付き合いください。


 さて個人的にですが、この漫画に主人公を定めるとしたら、僕はぽぷらを選びます。




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※ ぽぷら。可愛そうなのでカラーで



 や、もちろん1巻表紙のセンターにいるからとか女の子の中で最も登場したのが早いからとかそんな理由もあるんですが、それ以外にも理由があります。


 前述したとおり、この作品のストーリーは一本ではなく複数本のストーリーが連なってできています。それぞれのストーリーで主人公とヒロインが設定され、また周りにとりまくキャラクター達もストーリーによって立場が変わってきますが、どのストーリーの中でも立ち位置を全く変えないのがこの「ぽぷら」なんです。


 一つ一つのストーリーにがっつりと関わることは少ないのですが、どの話でもひょこりと出てきては、一貫して「ぽぷら」独特の空気感があるオチを作りだす。場合によってはシリアスな方向に行ってしまうかもしれないものだったり、複数回同じオチが続いてしまいそうだったり。そういうところに出てくるぽぷらはこの作品では誰よりもいなくてはならない存在なのです。小鳥遊とも迷いましたが……やはり主人公はぽぷらでしょう。




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※ ぽぷらの魅力はこのSD絵。汎用感・脱シリアス感、キュートさ、すべてを兼ね備える





 というわけで『WORKING!!』のレビューでした。漫画はもちろん、アニメもすばらしい作品です。なにより声優が豪華ですし。……まあアニメについては今回も割愛させていただきますorz



「人手が足りなくて困ってるんですー、ファミレスでバイトしませんか――?」


――第1巻 種島ぽぷら




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※ あえてネタでしめる。大好きなぽぷら・山田のSD絵。



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