海外の生物が日本上陸。勢力範囲を広げていく。
古くから日本にいた生物が消えていく。
魚や昆虫、植物と「外来種に追われる在来種」のイメージは根強いです。
アメリカザリガニ、セイタカアワダチソウ……。
ただしセイヨウタンポポの場合もそうなんでしょうか。
仙台中心部の榴岡公園でニホンのタンポポをいっぱい見た後の話からです。
ボクの住んでる長町南、富沢近辺は開発盛ん。畑や空き地だったとこに道路が引かれどんどん建物が建ってます。地下鉄駅の周囲は絶えずマンション工事中。
ここで散歩中に見かけるタンポポは圧倒的にセイヨウタンポポです。日本のタンポポはごくわずか。
4/26、三神峯公園のサクラを見るために遠出しました。我が家のマンションから北西に2キロくらい歩いていきます。
1キロほど歩くと286号線という4車線の太い国道あります。40~50年前に作った道路で、両脇に広い歩道もついてます。
この歩道の花壇に雑草の間にたくさんタンポポがはえてました。いくつもの花壇にわたって100m以上。しかもほとんどニホンのタンポポです。
ここまでの道はコンビニの駐車場1か所を除いて、セイヨウタンポポでした。ここはセイヨウタンポポが少数派です。
コンビニで見たタンポポ。
こっちが286号の花壇のニホンのタンポポです。
低木の下やほかの雑草の陰にあちこち咲いてます。
花を拡大してみます。みな総苞の外片がぴたっとくっついてます。
あまりにたくさんの本数があるんで。テンション上がっちゃいました。
1株だけ掘らせていただきました。
根はぶちっと短く切れちゃったんですが、家に持って帰り、水に差してます。
歩道におしりついて掘ってる姿は、周囲の人には不気味だったでしょうね。
さて、ここの花壇でタンポポ楽しんだあと三神峯で5本目の御衣黄探しました。三神峯公園内はそんなにタンポポ多くなかったです。しかもこの時見たタンポポはニホンのタンポポかセイヨウタンポポか判別に迷いそうなのが多い。
三神峯公園のタンポポはひょっとすると雑種ハイブリッドたちかもしれません。
わからないこと多いです。もう少し調べたり勉強して気づくことあれば書きたいと思います。
前回の榴岡公園のタンポポと今回の286花壇のタンポポに話し戻します。これからは理屈っぽいですよ。
以前、セイヨウタンポポは次のような特徴を持つと書きました。これらを武器にニホンタンポポの優位にたってるというわけです。
『1株だけで種作れる』
『春から秋まで種作れる』
『花粉で繁殖干渉する』
『発芽する温度の範囲が広い』
『種が軽く広い範囲に飛散する』
『乾いた土やコンクリートの隙間など、悪条件にも強い』……
これをもとに「セイヨウタンポポに追われるニホンタンポポ」のイメージがあります。
ボクもそう思ってました。本当でしょうか?
仙台中心の榴岡公園や286の花壇ではニホンのタンポポが優勢でした。
先ほどの考え方が正しいなら、わが家の周辺のようにセイヨウタンポポが優勢になりそうな場所です。
先ほどの特徴は勢力拡大で利点なんでしょうか?
『1株だけで種作れる』とはクローンで増えるということです。遺伝子の多様性は減っていきます。手っ取り早く増えるにはいいですが、環境の変化には弱そうです。
『春から秋まで種作れる』っていつでも生殖にエネルギー使うってことです。夏には成長の早い雑草は上を覆って太陽遮ぎります。木も葉が茂ります。四季のある日本では夏は休んで無駄なエネルギー使わない方がいいのかもしれません。秋になってほかの植物が葉を落とし始めたら光合成で栄養たくわえ、翌春に備える。悪くない戦略です。
『花粉で繁殖干渉する』は敵ながらあっぱれ。これはセイヨウタンポポの強力な武器でしょう。
『発芽する温度の範囲が広い』だと適さない温度でも発芽して枯れちゃいます。
『種が軽く広い範囲に飛散する』広い範囲に広がるなら有効ですが、徐々に周囲に広がる戦略には不向きです。種の無駄使いになりかねません。
『乾いた土やコンクリートの隙間など、悪条件にも強い』日本は高湿度。コンクリートで土覆われてなければ湿ってること多いです。
などなど
当然ですが、セイヨウタンポポの特徴は日本の自然向きではないようです。
日本在来のタンポポは、四季があって、高湿度で、夏には競争相手が増える環境に適応してる感じです。
そして、コンクリートの隙間や新しく開発された場所にはセイヨウタンポポが向いてるようです。
都会で開発された場所でも十年二十年とたつと、日本の風土に合うニホンのタンポポが増えてくるとしたら楽しい話です。
ニホンのタンポポをいっぱい観察できた榴岡公園や286号線の花壇は都市部で数十年前に整備された場所です。
面白い。
最後に国道286の花壇の写真をもう一つ。
右上に木の幹が見えます。
何かの低木です。
ここは夏には木の葉の陰になっちゃう場所ですね。











