3月になったと言うのに雪が降りまして、まるで2月と入れ替わってるんじゃ?と思う空模様です。ただ雪質はベタ雪なので確実に春には向かってます・・・しかし寒いです。

 

 さて、前回はSONYのゾロ目のデッキの動作確認をした訳ですが、こうなるとその他のデッキも気になってきます。普段は中々自身のカラダ同様重い腰を上げない管理人ですが、そのくせ気になりだすとやらなくては気が済まない状態に陥ってしまいます。

 と、言う事でSONY以外のデッキの動確をやっちゃいました。

 

 まず最初にYAMAHAのK-1xwです。

 

 このデッキも人気の高いデッキで購入してから時間が経ちますが、当時もヤフオクにて競合の末に購入出来た物です。K-1xとの違いはサイドウッドでこれの有無で高級感が倍以上にも感じられます。このサイドウッドの作りは所有している同社のCDX-2000と同様高級感のある作りになってます。YAMAHAのウッドの作りは楽器を製造しているだけあって安っぽく見えません。所有していないですがGT-2000Xもそうだと思います、GT-2000を所有していた友人も予算があれば欲しかった…とつぶやいてました。

 さて、本題に移りますが早速確認したところ早送り・先送りは何とか動くものの再生が…これはアイドラーの不調を呈しています。早速メカを取り出してみました。

 

 サンキョー製のメカです。本体からの分離はすごく楽でビス4本をはずせばこのような状態になります。(本体とはケーブルが繋がったままです)

 更にアイドラーへのアプローチは黒い照明の板を外せばこのようになります。(右上ネジを1本外す)

   

   

 

 

 この真ん中のアイドラーが固くなってスリップしているようです。

 同型の物の手持ちがなかったので777ESⅡのアイドラーで代用します。ほんの少し幅が狭いのですが外径と内径は同じなので早速交換しました。ついでにSWの反応がイマイチだったので同型のタクトSWと交換しました。画像は交換したSWです。

 

 

 最初の画像もアイドラー交換後の画像です、各動作音が静かになり修理完了です。

 これは右下のシーリングパネルを開けて撮影しました。

 真ん中のMASTER FADERがYAMAHAの機器ぽくてカッコイイです。それとカセットホルダーが本物のガラスを使用していてホルダーを外すと重いです。ここにもバッチリ金がかかっています。今、このクオリティーで作ったらいくらになるんでしょうか?

 

 次は・・・。

  

 AIWAのXK-009です。

 このデッキもヤフオクで人気が高く完動品はおろかジャンク品も高額で取引されてるようです。この上位機種のXK-S9000などは20万以上の額で出品されてました。

 このデッキの最大の特徴はお分かりかと思いますがカセットテープを電磁式スタビライザーで押さえつけるって事です。再生する時にバチっと大きな音がして最初はびっくりしたのを記憶しています。

 さて、どうでしょうか?

 はい!これも見事にアイドラーが滑って動作がおぼつかなくなっていました。もしかして?と思ってましたが「最悪」の状態です。

 このままでは再生できないのでアイドラーを交換するしかありません・・・しかし、このデッキはメカを外すの面倒と言うより本体から分離するのに周りを全て外さねばならず、しかも最悪な事にメカから基盤に伸びているケーブルは基盤直付けになってます。前に予備機をばらした事あるんですが手間は最悪!直した後は「2度とやりたくない」って思ったほどです。今回、もう交換作業に夢中で写真も撮りませんでした。

 やっとの事でアイドラーにたどり着いたんですが、ここでもアイドラーのサイズが問題に。仕方ないので結局、幅が半分な777ESⅡのアイドラーで代用です。大きさはK-1xwと同じなのでサイズを測定後ゴム通さんに注文しようと思います。

 四苦八苦しながら無事終了して動作がOKになった画像が上記のものです。音を聴いたときK-1xwでもそうでしたが苦労は吹っ飛びました、報われた瞬間です。

 まだまだこの2台いけますよ、メインにしたっておかしくありません。XK-009は777ESⅡを意識したのかトランス2つが本体の外に出ていてフタコブラクダ状態になってます。そのうちそのままになっている予備機も修理できたらと思います。

 

 どんどん行きたいと思います。

 

 

 はい!今は亡きAKAIのGX-93です。

 こちらは以前登場した予備機じゃなくメインの方です。確認しましたが何の問題もありませんでした。このデッキ高さが無いので幅広く見えるんですよね、GXヘッドは摩耗も見られず堅実な音を奏でてました。これもヤフオクでずっと以前に手に入れたんですが、それからほぼ故障知らずです。このデッキもいいですね・・・しかし、三菱電機のオーディオ部門に吸収されてしまいました。

 

 次は思い入れと言うか憧れだったデッキの登場です。

 

 Aurex(東芝)のPC-X88ADです。このデッキは管理人がFMレコパルなる隔週誌を愛読してた中坊の頃に憧れていたデッキです。所有しているデッキ類(DATやMD)も含め唯一のVUメーター搭載のデッキです。

 これ掲載された物を見た時、「絶対欲しい」と思ったデッキです。高校合格祝いにステレオをって言われたのでそのためだけに受験勉強したものです。しかしそれぞれの機器の購入を目論んでいた管理人ですが予算の都合で泣く泣くパイオニアのシスコンにしてしまいこのデッキも諦める事に・・・しかし、その何十年かのちヤフオクにてこの姿見た時迷わず「ポチ」って購入した事は言うまでもありません。このデッキも購入して暫くになりますが再生してる様子がこの画像です。若干、再生速度が遅かったので合わせて確認終了です。

 音の大きさごとに振れるVUメーター、魅力は少しも色褪せて無かったです。

 

 次はフェイスがカッコイイこのデッキです。

 

 TEACのV-7010です。このデッキの特徴は何といってもこのガンダムフェイス!このデザインは管理人大好きです。フェイスに加えこのデッキは表示部のイルミがオレンジです。そういや昔のスポーツタイプやグレードの上の車にインパネのメーターがオレンジってありましたよね?ちなみに今、乗っている三菱アイもメーター色がオレンジです。

 話がそれてしまいました。実はこのデッキ2回目の所有です、今のようにネットやヤフオクが無い頃リサイクルショップにて購入しました。しばらくは動いていたのですが故障してしまい自分では治せず、結局は廃棄してしまいました。

 以前のブログにもこの個体が登場し修理の事はそちらにのせてあるのでよろしかったらどうぞ・・・。

 さて、動作ですが問題なかったです。以前、修理した操作部のボタンもきちんと作動しましたしメカも異常ありませんでした。このデッキも忘れられず購入した1台です、そう言うのってありませんか?少し間が開いてから改めて購入するって・・・これも中古品がネットで手軽に買えるようになったおかげでもありますが。 

 

 ここからは下位機種の登場です。まずは・・・

 

 AIWAのXK-005です。このデッキは購入した時期が比較的新しいので動作に問題はありませんでした。巷ではこのデッキは音が悪いと酷評されていたようです。確かにXK-009と比べると音が薄いように感じられます。当然ながら電磁式のスタビライザーは搭載されていないので再生時は静かです。メインシステムにってなると・・・?他にデッキがないならともかくサブシステムでってなるでしょう。ヘッドホンのボリウムが省略されているのはコストダウンのためでしょうか?これもマイナス要因の1つです。

 

 最後に・・・

 

 TEACのV-1030です。このデッキ、2度目の所有です。1度目はリサイクルショップで買ったんですが回転制御不能になり廃棄しました。絶対欲しいって訳ではなかったんですがヤフオクのカセットデッキをチラホラと閲覧してる時にたまたま目に入り、安かったのでそのまま落札しました。しばらくぶりに確認したら早送り、巻き戻しはいいが再生動作に移れず天板を開けて確認。このデッキはシングルキャプスタンで1本のベルトでキャプスタン及び動作の切り替えも行うんですがその切り替えが上手くいっていなかったようでベルトの緩みが原因かな?とも思いましたが伸びてはいなかったので何度か動作を切り替えたりして様子を見たら動作するようになり画像のように再生可能になりました。ちなみに発売価格は40000円でXK-005は59800円、2万近く安いのにこちらはヘッドホンボリウムを搭載しています。ただカセットホルダー内の照明はなくテープ残量などは確認しづらいです。入門機には良かったのでは?と思います。この機種以前にブログに取り上げていて読んでみたら今回と同じ症状で行った対応も全く同じでした。(ブログに書いてた事、すっかり忘れてました…)

 

 調べるためにネットを見たらこのデッキが10万円オーバー中には15万越えの価格ついてるものも・・・このデッキ1995年発売で当時4万ですよ!約30年近く前のデッキが15万越え?普通じゃないですよ。転売屋さんのせいですか?最近のオーディオ機器の価格上昇は…リサイクルショップで値段つきますかね?少し考えさせられてしまいます。これはこの機器に限らず各メーカーの上位機種や人気機種、人気メーカーの機器にも言える事です。以前のように気軽にジャンク品すら買えなくなってしまいました。

 

 さて、一応SONY以外の所有デッキの確認は一通りやっと終える事が出来ました。本来なら年明ける前にやろうと思ってたんですが久しぶりにカセットデッキ三昧の時間を過ごせました。

 ちなみにこの再生確認のためのテープは777ESⅡで録音したものを使いました。そして改めて感じた事は、録音の良いCD等を状態の良いデッキできちんと調整したテープは、例えデッキが変わってもそれなりの「音」で聴けると言う事です。我が家は777ESⅡを基準デッキにしているのでそれに他のデッキも併せて互換の取れる音になるようにしています。

 

 そして、カセットテープの音。捨てた物じゃないですよ!現在でも十分通用します。惜しむらくはテープと再生機器が減り続いているって事です。だから機器は程度の良い中古品を購入するしかなく、それは発売価格をはるかに上回るものも流通しています。カセットテープの良い物も手に入れるのは困難になりつつあります。

 だから、今所有している機器や未使用のテープは貴重な物になりつつあると感じています。

 これからもこの機器、媒体を大事に修理・調整しながら使いたいと確認しながら感じました。

 222シリーズ(ESG~ESJ)はまた次の機会にしたいと思います。この4台を確認すれば全て終了となります。(555ESJは最近使用しているので確認は不要のため)

 

 次は手元にあるDAT機器とMD機器、そしてオープンデッキ(AKAIのGX-77)が待っています。特にオープンデッキは久しぶりなので果たして動くでしょうか?・・・少し不安です。