久しぶりにチューナーの電源を入れてみた。我が家のチューナーはSONYのST-S333ESGと言う物でかなり前にリサイクルショップから購入したと記憶している。

 このチューナーを最初にシステムに組み込んだら不具合発生!電源は入るのだが暫くすると表示部が点滅を繰り返すようになる。一度電源を落とししばらくしてから電源を入れると収まるのだが、やはり暫くすると点滅をするのでどうしたものかとキャビネットを開けてみたが何もわからなかった。

 しかし、ある時アースバーに触れた時に点滅は収まり丁度リレーの付近だったのでアースバーとリレーの間に小さく切ったゴムシートを挟めてみたら点滅しなくなったのでしばらくはそのままにしておいた。

 

 その後、暫くして電源を入れメモリーボタンを押すと登録しておいた放送局が消えている。ネットで調べるとメモリー情報を保存するために使用しているスーパーキャパシタの容量抜けでメモリーが保存されず電源を切るとメモリーが消えてしまうとの事。

 どれがスーパーキャパシタなのか調べ電圧はそのままで容量を倍の物に交換。これでメモリー消えは解消された。同時に表示部点滅の原因を探るべくネットで調べると、アースバーの半田クラックが原因になるらしい。早速調べてみるとものの見事に半田クラックが多数発生していた。結局、アースバーを含め怪しい所は全て半田し直しとなった。

 この時代に作られたSONYのオーディオ機器は半田クラックが発生しやすいんだとか…確かに別の機器でも半田クラックを修正したことがありネットで言われていた通りだったんだと改めてわかる事になる。

 半田クラック修正後は表示部の点滅もおきなくなりスーパーキャパシタを交換したことによりメモリーが消えることがなくなった。

 

 上記の修理はいずれも前におこなったものだが今回、久しぶりに電源を入れてみるとFM各局の同調が0.1MHzずれている事が判明。なぜわかったのかと言うと私の家ではNHKは85.3MHzで受信するのだが85.2MHzでSTEREO表示がでて鳴っていたからである。他の民放局も0.1MHz低いところで受信されており、調べるとどうもFMの同調点のズレが原因らしい事が判明。

 チューナーの調整には専用機器などが必要らしいが当然そんな物を持ち合わせてなどおらず、どうしたものかとネットで調べてみる。すると基板のIFT251を調整すると何とかなるらしい(もちろん本当はきちんと調整するのが望ましいのだが)ので、取り合えずマニュアル操作で85.3MHzのNHKFMに合わせておき、IFT251をSTEREO表示が出るように調整、すると受信状態を示すシグナルもFULLになったので簡易的な調整は終了となった。

 

 やはり、オーディオ機器は製造年から時間が経っているものはコンデンサの容量抜けやその他調整等が必要となる事が改めて思い知らされました。しかしほんの少しの修理・調整でまだまだ使える事も改めて分かりとても収穫でした。

 

 原因を調べるにあたり、BLUESS Laboratory様のST-S333ESG修理・調整のブログを参考にさせていただきました、ほんとにありがたかったです。

 今は有志の方が様々な修理の方法等をネットにあげてくれるお陰で私のような修理に関してはビギナーな者でもある程度治すことができ愛機たちを失わずに済んでおります。ホント助かりました。