DAT=デジタル・オーディオテープの略なんですが、正にデジタル録音できるデッキなんですよね。固定ヘッドではなくビデオデッキのような回転ヘッドを搭載してるのも特徴。

 久しぶりにDTC-2000ESを聴いてみました。曲はボーカル物やT-SQUAREのLPを録音したものだったんですが、元ソースと遜色のない音で実力の高さが伺えるデッキです。DTC-57ESを使ってる時から「いつかは2000ESを」って思ってたんですが、いつもヤフオクの動作品は高額になってしまい見送ってしまっていたんですが欲求に抗う事は出来ず、予算をもってヤフオクに臨み落札、購入出来たデッキです。改めて聴いてみるとほんといいんですよ、初めから予算を作って買えばよかったと思いました・・・まあ結果的に所有できたんで良かったんですがね。

 ついでにもう1台DTC-1500ESも聴いてみました、こちらも当時最上級機だったんですが爆弾をかかえたデッキなんですよね。というのはコントロール基盤、その他に多くの表面実装コンデンサが使われているという事です。分かる方は分かると思いますがこのコンデンサ液漏れを起こすんですね。そしてその洩れた液が基盤のランドを腐食させコントロール基盤を駄目にしてしまったり、RF基板でおきると雑音が入ったりといい事が1つもないんですよ。

 前に書いたんですが今は表面実装コンデンサは全て取り去り、同じ容量の小型コンデンサに換装してあるので安心できると言えます。全体的なつくりは1500ESの方が上のように思えます、この作りで2000ESだったらほんと良かったんですが…音は2000ESの方が上だと思います、ただわずかな差ですが。2000ESはマイク入力もあるのでナマ録にも使えるんですよねスーパービットマッピングも搭載してるので民生機の録音機器としてはトップレベルと思います。

 テープもそれほど高いわけではなかったと思いますが、メカのコストを抑えるのは難しくてカセットデッキのようには普及しなかったのは残念でこれも消えゆくメディアの1つになってしまいました。でもDATってホント音いいですよ、動く限り大事に使いたいなっと思いました。

 

 余談ですが、1500ESのメカとDTC-77ESのメカって基本同じなんですよね。自分の1500ESは不具合のあった共通部分を部品どりに取っておいた77ESのメカと1500ESの専用部品を掛け合わせて完動品にしました。この部品どりの77ESもほんとは77ESの交換部品としてストックしておいたんですがジャンク品の1500ESを手に入れる事が出来たので動くようにしたわけです。

順序としてはメカを交換後、コンデンサを交換したと言うわけです。表面実装コンデンサは他のデッキにも少なからず使われていたので2000ES、77ESは交換の対象になりました。最初に所有したDTC-57ES…そうです結構トラブルが頻発する機器ですが中古で手に入れたのち、ネットで色々トラブル例がのっているのですが私のデッキも御宅に洩れずトラブりまして、けどまだSONYのサービスステーションで修理可能だったので修理箇所と共にコンデンサも交換してもらいました。

 MDと共にいずれ消えゆくメディアなのですが動く限り大事に使いたいと思います。ここに挙げた57,77,1500,2000ESはどれも稼働品でまだまだ現役ですし、録音可能なテープも確保してあるので大事な録音等に使いたいと思います。