最近、回転ずし店やうどん店などでの迷惑行為している動画がネット上にあげられ問題を引き起こしている。で、当然炎上する訳だが、すると今度はいつものごとく犯人捜しなるものが行われ、氏名はおろか出身地や出身校まで暴き出されていく。ホント恐ろしい世の中になったものだとつくづく思う。

 しかし、これは物事を分けて考えないといけない問題だと思うのだ。迷惑行為そのものとネットでの犯人捜しみたいな行為についてである。

 

 まずは飲食店での迷惑行為についてだが、そもそも前提として言うがこれはやってはいけない事に間違いはない。不特定多数の人が利用するところというよりは自宅以外の所でワサビを勝手にのせたり、湯呑をペロペロしそれをレーンに乗せたりなど常識知らずも甚だしい行為である。もっと悪質なのはその行為を平気でやったり動画撮影をしているって事だ。どう考えても意図的にやって要るとしか思えない。挙句はその動画を得意げにネット上にアップしている。「自分のやった迷惑行為がバレてないよ」と誇示するがごとく得意げにしかも顔を晒してである。面白半分なのかウケを狙っての行為なのか知らないが、私からすれば自分のバカやもっと厳しく言うと犯罪行為にもなりかねない事を堂々と全世界に発信してるようなものなのだ。その後、どのような事が起きる可能性があるのか考えもせずに…。当然、当該店舗だけでは収まらず運営会社が乗り出してくるのは当たり前の事だ。会社からすればこのような行為がもし蔓延したら信用問題にもなり兼ねないし死活問題にもなるのだ。一般のお客さんからすれば「あそこのすし屋ではあんな事があったから…」と言って足が遠のくといった事も起こりえるのだ。当然、これは店の売り上げだけでなく株価にも影響したようだ。1店舗ならともかく、チェーン展開する会社では相当影響が出た事だろう。通常時よりもより念入りに消毒作業が行われたそうであり、それよりも恐ろしいのは風評被害なのではないだろうか。当然、会社側は損害賠償を検討することになりそうで刑事・民事訴訟を辞さない構えのようだ。ネットで炎上したのを気にしてなのか訴訟を起こす姿勢を見せたからなのかは知らないが、後日スシローで迷惑行為をした者が親と謝罪したようだが会社側は示談には応じないようである。

 

 上にも書いたが面白半分なのかウケを狙ったのかは知らないが相当の代償を支払うハメになりそうである。しかも自撮りでなく撮影者もいるので協力者という事になりこちらにも責任が負わされるようになるのではないだろうか。ちなみにアメリカではこういった行為は行われないようである。何故なら訴訟を起こされとんでもない額の賠償を要求されることになるからだと言う。さすが訴訟の国ならではであるが…。

 いずれにせよこの加害者はただでは済まないだろう、賠償金が発生するだけでなくネット上に顔を晒しての行為なので世間から冷たい視線が注がれるのは容易に想像できるし、その家族にも同様な眼が向けられるのはほぼ間違いないだろう。今頃、大変な事をしてしまったなどと後悔しても後の祭りで自業自得というものである。本人はちょっとした気持ちでやったんだろうが大変な「授業料」を負わされることになり今後の人生にも大きく影響してしまうだろう。

 

 被害者である会社側は訴訟の構えを見せている事や迷惑行為をネット上で批判している人に「騒ぎすぎだろ」というニュアンスにも受け取れる発言をしている人があったが言語道断である。やはり悪い事は悪いのであってそれ相応の責任は取らなければいけないと思うのだ。自分がそのような行為をしているところに出くわしたら平気でいられるだろうか?2歳くらいの子供が誤ってやってしまった事なら謝って許せるのかもしれないが、善悪の区別がつく年齢の者が行ったとしたら当然怒るだろう。

 

 得意げに顔を晒して動画をアップし店からすれば「犯罪行為」ともとられる事を平気でやるのはどう言った神経なのだろう?自分には全く理解が出来ません。これもネット社会が生んだ弊害なのだろうか…?いや必ずしもそうではない、簡単に言うとやってはいけないという事を判断できていないつまり善悪の区別すら出来ていないって事なのだ。この行為そのものは普通に考えてホントにバカげた行為であり、やってはいけない事に過ぎないのだ。

 願うなら模倣犯が出ない事を祈るばかりである。こんな事をしても何の得にもならない事を改めて認識すべきであるし見つかった際はそれ相応の賠償責任がついてまわり取り返しのつかない事にもなってしまうのである。

 

 この迷惑行為を動画アップした事で炎上したのだが、予想通りネット上での犯人捜しみたいなものが行われ、加害者の事が暴かれてしまっているようである。

 確かにこの俗に言う「犯人捜し」は行き過ぎた面があると思う。凶悪な事件で情報を集める際には有効な手段とも言えるが今回の場合はどうなのだろう。行為に直接関係ない出身校や卒業アルバムの写真等まで暴くのは少し行き過ぎではと思う。まあ今のマスコミの報道の仕方も何らかの事件を起こした加害者の過去を洗いざらい暴くような報道の仕方にも問題があるのだろう。むしろそれが当たり前のようになっていて「ネット上での犯人捜し」もそういった一つになってしまってるのではないだろうか。

 どこで線を引くのかはすごく難しいのだが、加害者にもプライバシーは存在する。こう書くと加害者を庇っているように誤解されそうなので改めて書くが加害者が行った「店での迷惑行為は絶対許されるものではない」。か、何もかも全てヘタをすれば加害者の家族や親族の事まで暴かれていくのはどうか?と思うのだ。

 現在は今回の事だけじゃなくネット上の様々な問題に対し、法整備が追い付いていないのにも問題があるのだろう。余りにもネットに関する事の進歩が速すぎるのだ。ところが法整備をしようにも肝心の議員様たちがロートルばかりなのでさっぱり用を足していないのが今の日本の哀しい現状なのだ。やはり議員定年制を導入しもっと議員を若返りさせ政治をより活発化させないといけないだろう。(かと言ってGシーのような議員は論外ですが…)

 

 少し話が逸れてしまいました…。

 こうなるから問題は分けて考えるべきなのです。特に後の問題は政治も絡んでくるので一筋縄ではいかない。しかし迷惑行為に関しては一人一人がやらなければいいだけの事なのです。外食って家族とか恋人とか友人とかと過ごす楽しい時間じゃないですか…必ずしも全てではないですが。やはり安心して食事したいですよね、何人かの加害者のせいで様々な制約が出来てしまうと結局みんなが迷惑を被るんですよね自分も含めて。難しい事じゃないんです…してはいけない事をしなきゃいいんです。ホント当たり前の道徳に過ぎないんです人としての…。

 

 今回はくどいですね…。でも昔から日本人って外人から見るとルールや道徳を守る民族だったじゃないですか。当たり前の判断が出来る、これが道徳を守るって事なのではと改めて今回の事で思いました。