懐かしの成人映画館 | 匂艶THEセカンドライフ

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還暦を過ぎたら楽しい事しかやらないよ。

まだ世の中に家庭用VTRなど存在しない時代、健全な高校生達は成人映画に憧れたものである。成人映画には2通りあった。一つは有名な日活ロマンポルノで、田中真理、宮下順子、原悦子、泉じゅん、東てる美、可愛かずみ、美保純、などの人気女優が脱ぐ、いわば上品(笑)なポルノ映画。もう一つはオークラ映画とか聞いたこともない会社が製作する、低料金で過激(と当時は認識していた)なピンク映画。まあ、どっちも18禁なんだけどね。
 
ある日、友人4人で高校をサボってピンク映画を見に行こう、という話になった。詰襟の制服を脱ぎ、なるべく大人っぽく見える上着を着て、期待に胸ふくらませて飯田橋くらら劇場というピンク映画館に向かう。入口の薄暗い階段を降りると地下に窓口があった。高校生だとバレないかドキドキしながら、『大人4枚』とチケットを買い、何とか入場に成功。まあ今考えれば、おそろいの黒ズボンをはいた童顔の男子4人組ですから、一発で高校生とバレていたと思うけどね。ちなみに『大人4枚』というのはネタです。当時は緊張してて、そんなギャグかます余裕はなかったですよ。
 
あれから40年近く経つ。今でもくららはあるのか気になったので行ってみた。まずは飯田橋駅を降り神楽坂方面に向かう。当時は大通り沿いに佳作座という名画座があったのだが。
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佳作座はパチンコ屋になっていた。隣の神楽坂飯店は昔からあったね。ジャンボ餃子がショーウインドウに飾られてたっけね。そして、この先を左に入ればギンレイホールと、くらら劇場があったはず。
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おお、ギンレイホールあったねぇ。くららは無くなっちゃったのかな。ん?、屋根の右横に何か書いてあるのを発見。
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おお、くらら劇場あるみたいだね。しかし入口がわからない。ギンレイホールの裏を探してみた。そしたら、ありましたねぇ。この雰囲気、当時から全く変わってないね。
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ここ入って左に階段を降りると、その先にチケット窓口があるんですよ。懐かしさのあまり入ってみようか迷ったけど900円は高いから辞めました。確か当時は450円だったよな。で、スタンプ2回押してもらえば3回目はタダだったのに。などと思い出に耽りつつ、懐かしそうな顔して写真を撮っていたら、通りすがりの若いオネエチャンに変な目で見られました。ああ恥ずかしい。