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| 6月21日、午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点から弱含んだ80円前半で推移。昨年9月撮影(2011年 ロイター/Yuriko Nakao) |
参加者の関心はギリシャ改造内閣に対する議会の信任投票に向いており、信任されるとの見方が優勢だがイベントリスクは意識されている。
海外市場では、欧州金融安定ファシリティー(EFSF)の責任者であるクラウス・レグリング氏が、EFSFの保証額が将来、現行の4400億ユーロから7800億ユーロに引き上げられる、との見解を示したことなどからユーロ/ドルが上昇した。この流れを引き継いだアジア時間朝方にかけて、ユーロは一時1.4384ドルまで上昇、20日安値(1.4191ドル)から200ポイント近く切り返した。
しかし、ギリシャ支援問題をめぐってユーロには当面、ハードルが続く。まずは次回融資の獲得に向けてギリシャ新内閣に対する議会の信任投票の行方が焦点で、信任されるとの見方が多いものの確信は持ち切れなないという。
「ギリシャの改造内閣への信任投票で信任されなかった場合、ユーロの下値余地が広がりそうだ。オプション動向も下値不安の強さを示している。きょう朝方にかけてすでにユーロは買い戻しが入っており、ここからの上値追いは難しい。信任投票の結果待ちだ」(国内金融機関)との声が上がっている。
このためユーロは、買い一巡後は1.43ドル前半を軸にもみあいになった。フィッチがギリシャ債務の交換や自発的なロールオーバーはデフォルト(債務不履行)とみなす方針を示したことで1.4302ドルまで売られたが、そのすぐあとにやはりフィッチが、米連邦債務上限問題について、8月2日までに上限が引き上げられなければ、米国を格下げ方向で見直すとの考えを示したことでドルが売られ、ユーロ/ドルは下げ渋った。
ドル/円は、ユーロ/ドルのドルの値動きと、ユーロ/円の円の値動きにはさまれ、終日80円前半で下値もみあいが続いた。買い注文は80円割れから断続的に入っているというが「上値が重くなってきているのは事実で、80円前後に割安感はない」(国内金融機関)という。一方で、輸出企業が積極的に売りに出てくる水準でもなく、上値にも目立った売り注文は出てこなかったという。
豪ドル/米ドルは、オーストラリア準備銀行(中央銀行、RBA)の6月政策決定会合議事録を受けて、一時急落。1.0532ドルまで売られ、きょうの高値からは80ポイント以上の下げとなった。議事録は、「ある時点で」一段の利上げが必要になる可能性があるが、特に世界経済に対する下方リスクを踏まえると、利上げを急ぐ必要性はない、との認識を示した。
<ギリシャ内閣が信任されなくても次回融資実行のシナリオ>
市場は、ギリシャ新内閣の信任投票待ちの展開が続いた。バークレイズ銀行チーフFXストラテジスト、山本雅文氏は「信任される可能性が高く、その場合は次回融資が実行される可能性が高まりユーロが買われるだろう。ただ、月末にはギリシャの緊縮財政法案の採決を控えており、(ユーロの)上値には限度がある」とみている。
一方で、信任されなかった場合はユーロ売りが優勢になるとみられるが、山本氏は「結局は欧州が次回融資を実行する可能性がある」とみており、ユーロの下値をサポートしそうだという。山本氏によると、信任されなかった場合は、1カ月程度あとに総選挙が実施される見通しで、政治空白のもとで7月のギリシャ国債の償還ができなくなる可能性がある。なし崩しのデフォルトを回避するため、欧州は次回融資を実施して足元の資金繰りをつけるというシナリオだ。
山本氏は「実需を除いて、今ユーロを取引しているのは短期筋が主体。信任投票でもヘッドラインをみながらの短期の売り買いが中心になるだろう」と予想している。
<ギリシャ債務の自発的なロールオーバーはデフォルトとフィッチ>
フィッチが、ギリシャ債務のスワップや自発的なロールオーバーはデフォルトとみなすとの見方を示したことについて、大和証券キャピタル・マーケッツ金融証券研究所チーフ為替ストラテジスト、亀岡裕次氏は「120億ユーロの次回融資は7月にも実行されるだろうが、その先の新たな支援の枠組みはクレジットイベント回避が前提になっていたため、いったん仕切り直しになる可能性がある。ドイツが結論を9月に先送りする意向を持っていることもあり、今回の議論は足元の資金繰り確保以外は何も決まらない可能性が出てきた」と受け止めている。
一方、フィッチは、米連邦債務上限が8月2日までに引き上げられなければ、米国を格下げ方向で見直すとしている。亀岡氏は「最終的には8月2日までに債務上限が引き上げられるとみており、マーケットにとっての焦点はデフォルトリスクではなく、どの程度の緊縮財政になるかだ。これは米金利の低下要因であり、金融緩和継続を促すことでドル売り要因でもある」とみている。
(ロイターニュース 松平陽子)
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