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| 5月24日、午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点から弱含みの81円後半で推移している。昨年9月撮影(2011年 ロイター/Yuriko Nakao) |
ユーロ/ドルは前日海外市場で心理的な節目であった1.40ドルを割り込んだあとの自律反発が続いた。ただ、前日安値での底入れ感は乏しく、戻りの上値は限られた。
ドル/円は、早朝に82円台に乗せた後は上値が重くなり、81円後半でじり安の展開。きのうから82円台の上値が重く、いったんの天井感が広がりつつある。「82円付近ではインターバンク勢などの売り圧力が強い。利食い売りポイントと認識されているようだ」(国内金融機関)との声が上がっている。
ユーロ/ドルは、前日海外市場でソブリン問題が意識されて心理的な節目の1.40ドルを割り込み、1.3968ドルまで調整した後の自律反発が続いた。ただ、上値は1.40ドル後半までで、戻りは鈍い。1.40ドル付近にオプションが意識されることに加えて、ユーロの下値リスクが消えないためだ。米原油先物が堅調だったことや、前日の米国株安のあとのグローベックス市場の米国株先物がしっかりだったことで、リスク回避地合いは和らいでいるものの「ユーロに底入れ感はでていない」(大手銀行)という。
<独IFO業況指数次第で7月ECB利上げ期待後退も>
前日発表された5月のユーロ圏総合購買担当者景気指数(PMI)速報値が低下するなど、「ユーロ圏の景況感はピークアウト」(バークレイズ銀行チーフFXストラテジスト、山本雅文氏)との見方が広がるなか、ユーロ買いを支援してきた欧州中央銀行(ECB)の利上げピッチに対する期待がやや後退している。
山本氏は、きょう発表される5月の独IFO業況指数でこうした景況感が確認されると、一段のユーロ売りにつながるリスクがあるとみている。ロイター調査によると、5月の独IFO業況指数は4月改定値(114.2)から110.2に低下する見込み。
ECBの利上げ期待については、4月に利上げした当初は「年内あと3回の利上げがあり得る。次は6月か7月」(大手銀行)との声が聞かれた。5月理事会を経て6月利上げへの期待が後退した今も、7月利上げへの期待は強い。しかし、景況感のピークアウトを受けて「利上げがさらに後ずれする可能性もある。市場の織り込みも年内あと2回と利上げピッチへの期待が弱まっている。当社の見通しによると、そのうち1回分は資金供給オペの変更による市場金利の上昇容認で代替することになるだろう」(山本氏)とみられている。
<ユーロの下げ止まりには新興国の介入活発化が必要との声>
ユーロは前日海外市場で1.3968ドルまで売られ、5月4日の高値(1.4940ドル)から3週間弱で1000ポイント近く調整した。市場では「かなり調整した感触もあるが、下げ止まり感はない」(大手銀行)という。
ユーロ売りの背景は、ギリシャなどのソブリン問題や、景気回復ピッチの鈍化から利上げ期待がこれまでより弱まっていることなどが指摘されているが「フローからみれば、新興国の自国通貨売り介入が鈍り、リバランスによるユーロ買いが細っていることが大きい。ここにきて新興国の成長鈍化懸念が広がっていることに加えインフレ懸念もあって、介入の必要性が薄れている」(大手銀行)との声が出ている。
そのうえで、ユーロの行方を見極めるポイントは原油動向と指摘。「ロシアや産油国の成長の源泉が原油」(大手銀行)であることに加え、中国など新興国の成長ピッチによる需要の変化が反映されやすい原油価格は結果的にユーロとの相関性が強くなるという。
<5月は輸出企業の売り回復との声が広がる>
月末接近で輸出企業の売りが意識される時期にきているが、市場ではこのところ、「ドルの82円台の上値ではわずかながら輸出企業の売りが見えてきている。月末の輸出企業の売りは4月より回復している」(大手銀行)との見方が広がっている。
震災から2カ月以上が経ち「先行きの計画が立ち始めており、早ければ7月から生産復旧との動きも出てきた。このため、これまで踏み込めなかった先物予約などができるようになり、フローが見えてきた」(大手銀行)という。
ロイター予測によると、4月貿易統計は6921億円程度の赤字が見込まれている。輸入拡大の影響もあるため先行きの赤字の予想は立てにくいが「輸出企業の動向から考えれば、5月が4月より大きく赤字が拡大するとは考えにくい。せいぜい横ばいとみており、4月で最悪期を終える可能性もある」(大手銀行)との声が上がっている。
(ロイターニュース 松平陽子)
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