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米国自動車産業の象徴だったゼネラル・モーターズ(GM)がついに破産申請に追い込まれた。果たしてGMの再建は可能なのか。著書「GMの言い分-何が巨大組織を追いつめたのか」(PHP研究所)が日本で発売されたばかりの米評論家、ウィリアム・ホルスタイン氏はインタビューで、悲観的な見通しを示した。

――破産申請したGMの今後をどう予測するか

「自動車産業は、信頼の上に成り立っている。販売店が急になくなったり、保証が無効になってしまったり、修理用の部品が手に入らなくなってしまうかもしれないと思った瞬間、顧客は離れていってしまう。今年の第1四半期にGMの販売台数は半減したが、これは単に景気後退のためだけでなく、破産の可能性が絶えずニュースになり、顧客の信頼を揺るがせ続けていたためだ。とすれば、実際に破産した後、さらに顧客が減少するのは目に見えている」

「もうひとつの悲観材料は、部品供給網が受けるダメージだ。GMに部品を供給する中小の部品メーカーは、ただでさえ経営が苦しい。この上に破産によって債権が回収できなかったり、債権に伴う工場の一時停止などで注文がストップしたりしたら、中小業者は持ちこたえられない。GM再建後に工場を再開しても、かんじんの部品がどこにもないという事態もありうる」

――ということは、GM再生は厳しいということか

「おそらくクライスラーは最終的に清算されてしまうだろうし、GMの破産(および再生)がうまくいく確率は5%といったところだろう。この見立てが間違っていれば、私は喜んで間違いを認めよう。しかし、おそらく待ち受けているのはどうしようもない混乱だ」

――どこに原因があるのか

「さまざまな要因が複合している。経営は80年代からずっと間違った判断を続けていた。福利厚生をあまりにも求めすぎた全米自動車労組(UAW)の責任も大きい。国民健康保険の設立に失敗し、会社に医療保険の負担を押しつけてきた連邦政府にも責任がある。各地の州政府も、ディーラーに対する保護を優先するあまり、不採算の販売網にGM本社が手を付けることを不可能にしてきた」

――日本が演じた役割をどうみるか

「日本はいい意味でも悪い意味でも、きわめて重要な役割を演じた。米国は日本、および欧州や韓国の自動車メーカーに門戸を開き、米国の製造業を改善し、競争しようとした。しかし実際に起きたことは、中西部を中心にした従来の自動車産業とは別の、(労働コストの安い)南部を中心にした第2の自動車産業の出現だった。米国の自動車産業は、2階建ての構造になってしまった」

――日本に対する批判は今のところ、あまり感じられないが

「それはたぶん、自虐的に言うなら、米国人が愚かだからだ。一般の米国人は経済にいったい何が起きているのか知りもしないし、日本が果たしてきた役割もすっかり忘れている。しかし、ビッグスリー(GM、フォード、クライスラー)が実質的に日本市場から閉め出される一方で、米国は完璧なまでに市場を開放したことは明白であり、そしてそれがGMの失敗の一因であることは事実だ」

――今後の米自動車市場で、日本勢の果たす役割は

「もしGMが消え、クライスラーが消えることになれば、日本製が代わって米国市場のリーダーになるだろう。しかしその場合、米国市場は今よりも購買力が低下し、縮小したものになる。日本は米国市場を信頼し、巨額の投資を行っているが、その市場そのものが低落に向かう可能性があることは留意すべき点だろう」

今後の自動車業界を占う意味で、ひとつの考え方としてこういう見方もあるということをご紹介したい。

米国ビック3の今後については私自身注目すべき点であるし、株式、為替にも大きな影響を与えてくることは言うまでもない。

ただ悲観的な見方だけではなく、前向きに考えていくべき点はしっかり考えていってもいいのではないかと思っております。

マーケットにおいて日本の役割は今後も大きくなって行き、米国との連携や米国経済との相互影響も出てくるでしょうから経済面でも日米両国での協調もさらに必要になってくるでしょう。

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