息子が発狂じみた次の日。
朝はいつもの息子に戻っていた。
いま、母が手伝いに来てくれているのだが、日中も落ち着いて普段通り過ごしたらしい。
仕事から帰ると、また、いつもの息子がいた。ひとまずホッとした。
自由研究の工作がまだ終わっていなく、夕食後に一緒にとりかかった。間接照明のようなものを作ることにし、膨らませた風船に、水でとかしたボンドを塗り、麻紐を巻き付け、さらにボンドを塗り、乾かして完成となる。
息子はごきげんでとりかかり、出来栄えにも満足しているようだった。後は乾かして、下に穴をあけて、完成だ。
次の日の朝。
乾いたらしいので、風船に穴をあけてしぼませると、巻き付けた麻紐も一緒にしぼんでいった。。。息子は、また怒っていた。
適当に作ったと、悪ガキのように言うこともできるが、できるだけ良いものを作りたかった、と言った。
わたしは中に手を入れてなるべく補修したが、気に入らず、息子は、もうだめだ。。。とつぶやいていた。
手伝いにきてくれている母が、キャンドルを変えたらいいのでは、と言うと、
じゃあ買ってきて!と、息子。それで解決するといいのだが。
とりあえず仕事の時間なのでわたしは家を出た。沢山寝たのに、なんだか眠すぎてふらふらしながら会社へ向かった。
今宵は前の会社の人たちとの飲み会がある。
あらかた事情を知っている人たちなので、夜逃げした話と離婚できた話をして、笑われよう。。