息子の破壊、からほどなくして、夏休みに突入した。
わたしの仕事は夏休みがなかったから、息子は1ヶ月とちょっとを、1日中ひとりで過ごすこととなった。

去年の夏休みも、わたしはパートで働いてたし、息子は学童に行きたくない、と言っていたから、ひとりだったのだけど、習い事があったり、彼の事務所に行ったりと、ずっとひとり、ではなかった。

しかし今回は、近所に気軽に遊べる友だちもいなく、習い事もしていない。本当に孤独かと思われる。これでは、昨年以上に心身が不健康になってしまうのではないか。

何かひとつでいいから新しい習い事をしようと誘ったが、全く響かず。何もしたくない、ゲームと動画があればそれで良い、とむしろ自由にできることを喜んでいた。わたしは、とりあえず学童代わりになればと、塾の夏期講習に申し込んだ。6日間だけではあったが、何もないよりはいいし、頭の良い子たちを目の当たりにして、何か刺激になればよいな、と思った。

親子3人で塾の面談へ。面談をしてくれた塾長は全くがつがつしていず、むしろ、競争がしたいなら他の塾のほうが良い、と具体例をあげて薦めるほどで、自分たちの塾の良さについてはちょろちょろっと控えめに話をした。使っているテキストを見せてくれ、息子はちょっとだけ興味をもったようだった。
わたしは、家からの近さと、料金の安さ、夏休みの差し迫り具合から、夏期講習については即決した。息子は戸惑いながらも、その流れにのった。

息子は国語は得意だったが、算数に関してはごく普通だったので、宿題の量に文句を言っていた。塾の前日になると、行きたくない、といい、塾当日の朝も、本当に行きたくない、と、わたしを恨めしそうに見ていた。
本人が決めたことではなかったので、ちょっとかわいそうな気もしたが、夏休みは本当に暇そうだったので(動画三昧で、息子にとっては暇じゃなかったかもしれないが)ちょっとでも外部とのつながりができてほしい、という気持ちの方が強かった。がんばって行っておいで、とだけ話して、わたしはいつも通り会社へ行った。

その日は帰ると、息子がいつもよりも弾んだ声で、「めっちゃ楽しかったよ」と言った。何よりだった。何日か通うと、あいつが嫌だ、など愚痴も出てきたが、学習に関してはちょうどよい難易度で楽しめたようだった。

お盆がすぎて、今度は、母に来てもらうことにした。そう、あの毒親である。今は、母のことを、クセがすごい、そう思うことにしている。今朝の朝食は何品も出てきて、朝から、本当に満腹だ。息子は多すぎると怒っていた。そして、得意のオムレツづくりを失敗して怒っていた。

いつも読んでいただきありがとうございます!
次回は、他に聞きたい話があれば、コメントいただきたいなあと思っています。