宇宙刑事レイカース3 無限融合(アトミックショック) 第54話 | 宇宙刑事レイカースFUN

宇宙刑事レイカースFUN

熱き想いを忘れないオヤジの隠れ家的何でも有りのブログ

            宇宙刑事レイカースFUN

後方監視モニターに映し出されたメタルドラゴは、足元を走りまわりながら『鬼岩島基地』を攻撃しているグランドダイモンを見降ろしていた

「なんて大きさなの!?」

その巨大な姿に息を飲んだレミーの乗るグランドダイモンの通信装置に無理やり強力な出力の通信が割り込んで来た 

                   宇宙刑事レイカースFUN         

「随分、派手にやってくれたな!

 ダーク・ロア皇帝ロア・ペシュールの名の下に

             機甲将軍ゼ・ガルバス様が制裁してくれるわ!!」

ダーク・ロアの将軍は、自分の用件だけ話すとすぐに通信の切った

別に敵に名乗る必要はないのだが、騎士道を重んじるガルバスにとっては戦いの前の作法のような物であった

「来る!」

そうレミーが思った瞬間、メタル・ドラゴからの攻撃が始まった

  ズギューン! 宇宙刑事レイカースFUN

赤く輝いた巨大な目から、赤い閃光がグランドダイモン目がけ飛んできたので レミーは、慌てて操縦桿を操作し攻撃をギリギリのところでかわした

 「これ結構なピンチかも・・・」  宇宙刑事レイカースFUN
その攻撃の破壊力から冷静さを装うとしていたが、レミーは自分がかなり危険な状態になっていることに焦った

「ほー、 避けたか

 なかなか良い腕をしている だが、今のは貴様との距離を把握する為の試し打ちだ!

 これは、かわせるかな?」

                  宇宙刑事レイカースFUN

ガルバスは、高出力レーザー砲をグランドダイモン目がけて連射した

レミーは、必死にその攻撃をかわす為にグランドダイモンを蛇行させて高速移動したが 無数に飛んでくるエネルギー弾を避けるのは、レミーから集中力と体力を奪っていた  

「もー、しつこいんだから!」  宇宙刑事レイカースFUN

高性能の機械戦士でもある機甲将軍ゼ・ガルバスの射撃の腕前は、コンピューター連動の射撃マシーン以上の制度を持っていた

しかし、その攻撃はギリギリのところでグランドダイモンにかわされていた

 ズガーン!! 宇宙刑事レイカースFUN  ズガーン!!

・・・・かわされていた? それは、違っていたのだった

                 宇宙刑事レイカースFUN
「逃げろ逃げろ 必死に逃げないと当たってしまうぞ!

 貴様の攻撃の為に失われた 我が軍の兵士達の命とプライド

 貴様の恐怖によって償ってもらう!!

           俺様の趣味ではないが、貴様の罪は それだけ重い!」

ガルバスは、レミーの心が折れるまで 攻撃を続けるつもりだった

その時、メタル・ドラゴのセンサーが上空から接近する物体が有ることを察知した

    キーン! 宇宙刑事レイカースFUN
「ちっ、戦闘機か?

 まあ良いだろう、もう勘弁してやるとするか・・・  トドメだ!」

スカイダイモンの接近を知ったガルバスは、グランドダイモンに照準を合わせ高出力レーザー砲を発射した

 「きゃぁ!」  宇宙刑事レイカースFUN

高出力レーザー砲の直撃を受けたグランドダイモンは停止した

「レミー!!」
レイカースの呼び掛けにレミーからの返事は無かった

      宇宙刑事レイカースFUN
 ズシィン!    ズシィン!    ズシィン!
メタル・ドラゴは、グランドダイモンにトドメを刺す為に前進を始めた

 ズガガガガ  宇宙刑事レイカースFUN  ズガガガガ 

レイカースは、スカイダイモンでメタル・ドラゴの進行を止めようと急降下攻撃をスカイビーム最高出力で行ったが、その攻撃もメタルドラゴには全く効かなかった

 「なんて奴だ!」 宇宙刑事レイカースFUN

レイカースは、何としてもメタル・ドラゴの進行を止めなければならなかった

近距離でレーザー砲の攻撃を受けたら、グランドダイモンの装甲をもってしても一撃で破壊されてしまうし、このままメタル・ドラゴが進行すれば踏みつぶされてしまうだろう

また、ガルバスもそれを狙っている節が有った

ズガガガガガ 宇宙刑事レイカースFUN

「至近距離での攻撃も効かないのか!?」

さすがのレイカースも、メタルドラゴの装甲の頑丈さに驚いた

その時、スカイダイモンのモニター画面に突然割りこんで来た通信が有った

                宇宙刑事レイカースFUN

「俺の名は、機甲将軍ゼ・ガルバス!  目障りなハエども!

          ダーク・ロアの名のもとに叩き潰してくれるわ!!」

                宇宙刑事レイカースFUN
「機甲将軍?

 なるほど! これほどの重機動メカは、カルートスに扱える代物ではないからな

            どちらにしろ、奴らの指揮系は混乱しているはず・・・・今が、チャンスだ!」


シュゴォーン!! 宇宙刑事レイカースFUN
レイカースは、そう言うと 挨拶がわりにスカイダイモンでメタル・ドラゴに急接近し 目の前で

急上昇して見せた

        







             宇宙刑事レイカースFUN

「俺の名は、モビー 私立探偵のモビー

 今、俺は『グランドダイモン』のお腹にぶら下がっている巨大なカエル型の強襲上陸艇

 『カエルちゃん号』の操縦席で、兄弟子の宇宙刑事レイカースからの合図を待っているところなんだ

 作戦が始まって、だいぶ時間が経過しているから そろそろ、オイラの出番が来るんじゃないかな?」

いつものようにモビーは独り言で、作戦の準備が整っていることを自ら確認した

その時、鬼岩島に有るロア要塞の攻撃をしている桜大門から連絡が入った

「モビー! 聞こえるか!?」

             宇宙刑事レイカースFUN
「おう!聞こえてるぜ 兄弟子!」

モビーは、自分の出番が来た事を悟った

                宇宙刑事レイカースFUN
「作戦通り、やっこさん出てきたんだね」

自分が、作戦前に緊張していないことを桜大門に教える為に モビーは、笑顔でそう言った

「ああ、出て来たが・・・モビー、時間が無いんだ!」

モビーは、珍しく慌てている桜大門に現場で何かが起きていることを感じとった

「レミーに、何か有ったのか!?」

桜大門は、その質問の答えの代りに モビーに、次の作戦実行を指示した

「レイカースロボ・ビクトリー緊急発進!!」

モビーは、その答えでレミーのピンチを確信した



〔あとがき〕


次回から、やっと この物語の主人公モビーが活躍します・・・・


えっ!? もう、8月末ですか!


『宇宙刑事レイカース3 無限融合(アトミックショク)』は、夏前に終っているハズだったのですが・・ガーン

このままでは、確実に最長作の『宇宙刑事レイカース4(華麗衝撃)』を抜きますな・・・ガーン

本編より長いスピンオフって・・・叫び  (笑)