宇宙刑事レイカース3 無限融合(アトミックショック) 第39話 | 宇宙刑事レイカースFUN

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「間もなく、高度7,000m

 レミー 予定通り『スカイ・ダイモン』は、高度7,000mに到達次第エンジン停止

 自然落下で海面激突回避限界高度まで降下、再度エンジンを点火し急上昇する

 データーの収集を頼む」

島での修行を終えた桜大門は、レミーと合流するとすぐに次の行動に出ていた

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「了解・・・でも・・・

 本当に、コンバットスーツを装着したままじゃ 駄目なの?」

レミーは、桜大門の事を心配して 今日だけでも何度も提案した事を、最後にもう一度だけした

「それじゃ、意味が無いんだ・・・

 コンピューターでデーターを取るだけじゃなくて、俺自身も同条件で体感しておきたいんだ

「大門の言いたい事は、わかるけど・・・・」

レミーは、もしもの時の事を考えコンバットスーツを装着を望んでいたが、桜大門の気持ちはわかるので それ以上 言うのをやめた

「大丈夫だよ 全く問題ない」

   ピピー ピピー   宇宙刑事レイカースFUN

丁度その時、スカイ・ダイモンの高度計が目標高度に達したことを知らせた
「高度7,000mに到達、『光着』解除」

宇宙刑事レイカースのコンバットスーツの装着が解除され、スカイ・ダイモンのコックピットに座っているパイロットは桜大門の姿になった

スカイダイモンのコックピット内は、気密が保たれているのでマスク無しでも全く問題は無かったが、コンバットスーツが無くなったことで これからスカイダイモンにかかる重力はダイレクトに桜大門の身体にかかる事になった

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「エンジン停止! 自然落下に入る」

スカイダイモンのエンジンが切れると、その機体は重力に引かれ急降下を始めた

ビユーン!! 宇宙刑事レイカースFUN


スカイダイモンの翼が風を切る音が起きると同時に、桜大門の全身を激しい『G』が襲った

桜大門は、強い意志と気力で そのGを押さえこむように雲の切れ間から見えて来た海面を睨みつけた

「高度2,000 1,900 1,800・・・ 大門! もう限界よ!! エンジンを始動して!!」

レミーは、超次元戦闘母艦ビッグ・ダイモンのコックピットから桜大門に向かって叫んだ

しかし、桜大門は操縦桿を握って

「まだ、まだだ」

と、落ち着いていた

「大門!! 」

レミーが、スカイダイモンの機体が海面に激突すると思い叫んだ その時、桜大門はスカイダイモンのエンジンを点火し操縦桿を思いっきり引いた

 ギューン!  宇宙刑事レイカースFUN

スカイダイモンの機体は、海面を かすめるようにして急上昇した

「さすが、スカイダイモンだ・・・ 期待通りのポテンシャルで飛んでくれる」

キャノピー越しに、高速で離れていく海面を見ていた桜大門にレミーから通信が入った

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「期待通りのポテンシャルって! 期待通りじゃなかったら、どうするつもりだったの!? 

                             大門は、いつも限界に挑戦し過ぎ!!」

「ははは、そうだったかな?

 レミーには、 いつも心配させて申し訳ないけど そろそろ慣れてくれ」

桜大門は、豪快に笑って当然のように言った

「それより データーは、ちゃんと取れたかい?」

「大丈夫、バッチリよ」

レミーは、怒る気も無くなっていた

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「了解! さすがレミーだ 

 そろそろ、モビーとの約束の時間だな・・・ スカイダイモン帰投する」

「了解」

交信を終了すると、スカイダイモンは全速力で超次元戦闘母艦ビッグ・ダイモンに向かい飛行して行った





「俺の名は、モビー 私立探偵のモビー

 鬼岩島から帰った俺は、まずは探偵事務所に戻ったんだけど・・・

 メグちゃん、怒ってたね~ 誤魔化すの大変だったよ まあ、しょうがないけどね・・・ 

                  宇宙刑事レイカースFUN
 
今日は、大門の兄貴が帰って来たっていうから レミーに呼ばれて会いに行くところなんだ

 兄弟子が、どれだけ腕を上げたか楽しみだねぇ

 桜大門って男は、自分自身が納得しなきゃ 帰ってこない頑固な男だからね


 それでもって、早く皆を助けに鬼岩島に戻りたいよ」

いつものようにモビーは独り言で、兄弟子『桜大門』に再開する楽しみを語ってくれた

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兄弟弟子達との待ち合わせの時間にまに合わせる為に、愛車フェアレディーZ(正確には所長の愛車)を飛ばしていたモビーだが、気になっていることが有った

「レミーが送って来たデーターをインストールしたカーナビ頼りで、ここまで来たから間違ってはいない

 とは、思うけど・・・いくらなんでも、山奥過ぎないかい? 待ち合わせの場所にしては!?」

確かに、モビーが心配するのは当然で 既に、人間の気配など感じる事の出来ない所まで山道を登って来ていた

「そろそろ、この車じゃ進めなくなりそうだぞ・・・」

山道は、更に険しくなってきており モビーは、レミーからのデーターが違っていたのではないか? と、疑い始めていた

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「さすがのレミーちゃんも、旅の疲れが出ちゃったのかな?」

モビーが、この状態の原因の仮説を立てようとした時 カーナビの音声が車内に響いた

「間もなく、目的地に到着します」

「・・・マジかよ!?」

カーナビからの情報を全く信用出来なくなるような所に、誘導されてきてしまったモビーだったが

取りあえず、車を止めて降りてみることにした

「たく! キャンプじゃあるまいし、こんな所で待ち合わせも何も有ったもんじゃない」

そう言って、2・3歩ほど歩いたモビーの目に 木の間からとんでも無い物が飛びこんで来た

 「うわっ!!」  宇宙刑事レイカースFUN

そこには、一応はコンパクトにトランスフォームされてはいたが 巨大な超次元戦闘母艦ビッグ・ダイモンの姿が有った



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「あ~あ、こんなの勝手に地球に持ち込んで・・・  外交問題になっても知らないぞ・・・」


その時、宇宙人相手の外交問題と言う訳もわからないことを心配しているモビーの頭上をスカイダイモンが爆音を轟かせて通過して行った

シュゴーン!!