宇宙刑事レイカース3 無限融合(アトミックショック) 第35話 | 宇宙刑事レイカースFUN

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「俺の名は、モビー 私立探偵のモビー

 ミッションをコンプリートした俺は、ダーク・ロアの基地に続いているだろうと、思われる

 山に有った穴の中を、進んでいるところなんだ

 どこに・・・どんな所に この暗闇がつながっているのか、楽しみだね」

いつものようにモビーは独り言で、穴の中を進んでいる事だけを説明した

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最初は、這って進むのがやっとの大きさの穴だったが 進むにつれ徐々に広くなり歩いて進めるほどの穴になっていた

更に進むと、広いトンネルに出ることが出来た

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「こりゃ何かを運ぶ輸送路だな・・・」

トンネルの中には、セキュリティーのセンサーがいたるところに張り巡らされていたが、今のモビーには全く意味が無かった

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モビーは、軽くステップを踏むように全てのセンサーに反応しないように鼻歌交じりで先へ進んで行った

トンネルは、なだらかな下り坂になっていた

「島の地下に、要塞基地以外の基地が有るって事だね・・・」

モビーの探偵の血が騒ぎ、何が有るのか知りたくて仕方なく 新しい発見をした嬉しさを噛みしめながら進んでいた

モビーは、努力しなくても色々な事に巻き込まれていく自分の星を楽しんでいたが、反面 また一つ新しい面倒な事に巻き込まれ始めていることに気付き

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(なんてツイて無いんだ・・・)と、思ってもいた


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しばらく進むとトンネルの分岐点が有った

どちらに進むか、しばらく考えたが モビーは、自分の勘を信じることにした

「ん~・・・・こっちでしょ」

そう言うと、右に曲がって進んで行った

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数分歩いた時、トンネルの薄暗い闇の奥に光が見えてきた

「ビンゴだね」

モビーは、明りに向かって進んで行った

その明りの光源に辿り着き、トンネルの暗闇を打ち消していた正体を知ったモビーは我が目を疑った

「マジかよ!?」 宇宙刑事レイカースFUN

モビーの眼前には、銀色に輝く巨大な重機動メカの姿が有った
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モビーが、忍び込んだダーク・ロアの基地は重機動『メタル・ドラゴ』の格納庫だったのだ

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「ダーク・ロアの奴ら、こんな化け物まで持ち込んでいたのかよ!?

 兄弟子達の装備の、飛行機付き戦車じゃ勝負にならないんじゃないの?」

モビーにも、レイカース達とダーク・ロアの地上戦での戦力差は一目瞭然だった

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偶然とはいえ、重機動メカを発見できたのは大収穫だった

重機動メカの存在を知らないで、鬼岩島基地に奇襲をかけていたら桜大門達の作戦成功は不可能に限りなく近くなっていただろう

「しょーがねえなぁー もう少し調べるか・・・」

モビーは、兄弟子の大門とレミーの為に もう少し頑張らなければならなくなってしまった

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「たく あの二人に関わると、いつも割りに合わない仕事になっちまう・・・」

モビーは、文句を言いながらも格納庫に降りて行った





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その頃、海岸の近くに有った学生達の監禁場所らしき施設を発見したレミーは、時間の許す限りその場所にとどまり様子をうかがっていた

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「間違いないわね・・・ここが、『永遠の翼』によって拉致された学生達の監禁施設だわ」

レミーは、ロア兵たちの動きや出入りの様子から、ここが監禁施設で有る事を確認した

レミーも、モビー同様に当初の目的を達成したが 新たに大きな問題を発見していた

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「厄介ね、あの銀色の扉ロア・メタル製だわ・・・」

ダーク・ロアが誇る超合金のロア・メタル製の扉で守られているとすると、ここを突破するのは容易い事では無かった

学生達を全員無傷で救助するとなると、ダーク・ロアに気付かれずに『鬼岩島』に侵入し、気付かれないうちに脱出するのが一番の得策だが、この強固な扉をダーク・ロアに気付かれずに突破するのは不可能に近かったからだ

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「とにかく、あの扉の正確な位置だけは把握しておきましょう」

そう言うと、レミーはバードニアブラスターの照準器を使ってモビーと同じ要領でロア・メタル製の扉の正確な位置を計測すると、守衛のロア兵に見つからないように、その場を後にした





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格納庫まで降りて来たモビーは、大きな機械の陰に隠れながら重機動メカを見上げていた  

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「間近で見ると、目茶苦茶デカいね・・・銀色の怪獣」

全長100メートルの『メタル・ドラゴ』の大きさに、関心ばかりもしていられないので モビーは、情報の収集を始めた

しばらくの間、モビーは見つかることなく『メタル・ドラゴ』を調べていたが、大きな足音が聞こえてきたので急いで機械の後ろに隠れた

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格納庫の入り口の扉が開くと、警備の機械兵が2機が入って来た

モビーは、聞き耳を立てて機械兵の会話を聞いてみた

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「いつ見ても、我が『機甲軍』が誇る『メタル・ドラゴ』は頼もしいな」

「ああ、陸戦では宇宙に無敵の重機動メカだ」

「しかし、『妖気軍』を護衛する為に使われるなんて、俺は納得出来ん!」

「それは、みんな同じ気持ちだ! 命令とは言え、あんな、妖怪どもを守るなんて・・・」

「だいたい、あいつらが使っている戦闘要塞だって元々は、我が『機甲軍』が建設した物だぞ!

 それなのに、我々に使用がゆるされているのは この格納基地だけなんて納得出来ん!」

「そうだ、あいつらなんか 元々いた、海岸のジメジメした『妖鬼軍』基地が御似合いだ!」


モビーは、2機の機械兵の会話を聞いてダーク・ロア組織の事が少しわかってきた

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(なんだ、ダーク・ロアって意外と一枚岩の軍団じゃないんだね・・・

 それどころか、仲悪いんじゃない 軍団同士は・・・ これは、使えるかも・・・

 それに、海岸近くの基地ってなんだ? 知らないよ、そんな基地・・・)

モビーが、これは良い情報が収集出来ると思っていた時 また、入口の扉が開いた

そして、入って来たのは とても見覚えの有る人物だった

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金ぴか鎧野郎! 鎧将ギ・ガイブ! やっぱり、奴もここにいたのか!!」



あとがき

今回の格納基地ロケ地は、東映特撮に限らず日本の特撮の聖地と言える

『吉見百穴』ですニコニコ  すぐにわかっちゃいましたよねにひひ

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宇宙刑事と言えば、子供の誘拐拉致ですが(笑) 『吉見百穴』への監禁率高かったですね(笑)

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『吉見百穴』は、古墳時代に作られた遺跡です 横穴式の墓という説が定説となっていますが 昔は、住居だったと言われていました もし、住居だったら古墳時代の高層集合住宅ですね(笑)
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太平洋戦争時には、地下に軍需工場の為のトンネルを掘りましたが それが現在ロケによく使われています

ロケとしては、ショッカーの基地に始まり 様々な悪の組織の秘密基地として使われています

仮面ライダーにとどまらず、スーパー戦隊・ウルトラマン・キカイダー・ジャイアントロボ等ありとあらゆる作品に出てきました

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でも、私的には『実写版セーラームーン』でネフライト落ち込んで、いじけていたシーンと

『スケバン刑事Ⅱ』二代目麻宮サキが、大きなハニワに鉄仮面をかぶせるシーンが印象に残っていますにひひ

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「どうせやられるなら・・・オレはお前に・・・ お前にやられたかったぜ、キカイダー」の名言を残し、白骨ムササビハカイダーが殺されたのもここでしたね

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宇宙刑事レイカースの好敵手格闘将軍ル・デザイラスのデザインは、一目瞭然ハカイダーに対するオマージュの塊です(笑)

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『宇宙刑事レイカース2』でのレイカースとの最後の決戦は『吉見百穴』で撮影したかったのですが

25年前の大学生時代では、無理でしたねかお

もちろん、今なら絶対にやりますよにひひ 合法的に、どんな手を使っても・・・大人って怖い(笑)


小学校の頃、『よしみのひゃっけつ』と読んでいましたが 本当は『よしみのひゃくあな』と読むのが正解です


実は、モビーと二人でロケに行ったのは、今から一年半以上前なんです(苦笑)

『宇宙刑事レイカース3』予定より大分ストーリーの進行が遅れていますあせる

急がねば・・・(笑)