「俺の名は、モビー 私立探偵のモビー
えーと 俺の、現状を説明すると・・・ わりい、やっぱ今は、無理だわ」
モビーは、いつものように独り言で説明をしようとしたが さすがのモビーも、今回は無理のようだった
それは、自分の事を執拗に追っていた大男の殺し屋が、実はダーク・ロアの『機械兵』がレーザービジョンを使い人間に擬態していた物で 今、本当の姿に戻り目の前に立って一触即発の状態になっていたからである
「まさか お前が、純正混じりッ気無しのロボットだったとはな
相手が100%機械じゃ、殺気も気配も有るわけ無いし気付けなくても仕方無いや」
モビーは、前回の軽井沢での戦いで 黒服の大男の気配や殺気に気付かず簡単に背後を取られていたことの、謎が解けて少し安心していた
(ホント、こいつに付け回されるようになってから、何度か自信喪失しそうになったよ)
モビーの行動を、計測していたのだろうか しばらく、動きを止めていた『機械兵』が突然動き出し
モビーに向かってスレッジハンマーのようなパンチで殴りかかって来た
しかし、モビーはそのパンチを難なく受け止めた
「遅い遅い そんなパンチじゃ俺の事は倒せないよ」
モビーは、素早く回転すると『機械兵』の左脚の膝関節を狙ってローリング・ソバットを決めた
ドシュン!!
モビーの、ローリング・ソバットで膝の関節が壊れた『機械兵』はバランスを崩し 前屈みに倒れかかってきた
「はぁ~! ふぉちょ~!」
モビーは、倒れかかって来る勢いに同調させて闘気を込めた掌底を『機械兵』の胸に叩き込んだ
モビーの、闘気の込められた掌底を受けた『機械兵』は、体内からスパーク音を出しながら
動作速度が極端に遅くなった
「じゃ、とどめ さしちゃおうかな」
そう言うと、モビーは猛虎緑湖拳の型を始め闘気を集中した
そして、闘気が溜まり気合が入った時 「猛虎激衝内破弾!」
「ふぉわたー!!」
硬い装甲の中に、直接衝撃を伝え内部から破壊をする猛虎緑湖拳の技猛虎激衝内破弾を受けた『機械兵』は、火花を出しながら倒れ そのまま、動かなくなった
モビーが、自分の才能を自我自賛し酔いしれようとした時 川の方で水の激しく乱れる音と金属音がした
バシャ バシャ バシャ バシャ バシャ バシャ
ガシン ガシン ガシン ガシン ガシン
「何だ!?」
不思議に思ったモビーは、川の方に降りてみた
モビーは、落ち着きながらファイティングポーズを取り
「団体様の御到着~ってとこかな? 何体来たって結果は同じだけどね」と言ったと同時に
今回は、モビーから奇襲的に先制攻撃をした
一体の『機械兵』に向かって走り出し高くジャンプをすると
「モビ~・キ~ック!!」
ズガン!
キックを受けた『機械兵』は、吹き飛ばされ動かなくなった
着地したモビーは、右手に闘気を集めると モビーに向かって走って来る『機械兵』に、正拳突きをぶち込んだ
モビーの必殺の一撃をくらった『機械兵』は、数メートル飛ばされ地面に叩き付けられるように倒れると機能を停止した
「さあ、次はどっちだ!?」
モビーの、凄まじい殺気をメカが恐れたのだろうか? 残った2機の『機械兵』は、モビーを遠巻きに挟むと近付けず様子をうかがうようにしていた
「そっちから来ないなら、こっちから行っちゃうよ!」
モビーが、踏込んで来ない『機械兵』に向かって挑発的なセリフを行った時 突然、聞き覚えのない声が、聞こえてきた
「下がれ! その御方は、お前たちで相手になる方ではないようだ!」
その声の命令に従うように、『機械兵』は戦闘態勢を解いて声の主の方に歩きだした
その声の主は、全身金色に輝く鎧姿の大きな戦士だった
「お初にお目にかかる ダーク・ロア機甲軍 鎧将 ギ・ガイブと申す」
〔あとがき〕
前回の戦いに続き、今回の戦いの舞台も東映特撮の戦いの聖地『埼玉県川越市的場の河原』です
今回は、前回の高速道路の下の辺りから河原の方に降りたところでのロケ撮影となりました
もちろん、『機械兵』と『鎧将 ギ・ガイブ』はフィギュアとの合成ですので実際の撮影は、モビーに一人で河原でカンフーポーズをとってもらっての撮影でした
しかし、ここでも問題が発生しました 川の対岸で釣りをしているオジサンが数名(笑)
オジさん達が写らないアングルでの撮影となりましたが、カンフーポーズを取っているモビーの姿は
オジさん達から丸見え・・・モビーよく、やってくれました(笑)
PS.今日の『特捜戦隊ゴーバスターズ』の後の映画のCMで『FS-0O フロッグ』見て愕然!
理由は、数カ月後・・・・
今日の折り紙
グラントシロカブト ♀