本当に『マスクドフォーム』で闘っていいの？

今回の記事には、カブトムシの写真が

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　掲載されています

　　　　　　昆虫を御嫌いな方は、御注意ください

　　　　　　　　　　　　　　特に今回は御注意ください

カブトムシ・クワガタ目線で、特撮を熱く語る　『カブクワ大好き』です　

第五回目となる今回のお話しのテーマは

本当に『マスクドフォーム』で闘っていいの？　です

　　　　 　　　　
『マスクドフォーム』とは、マスクドライダーシステムの変身第一形態の事で　

全身は『未知の金属・ヒヒイロノカネ』製のマスクドアーマーで覆われており、非常に高い防御力と２５ｔの重量物を長時間持ち上げる事のパワーを有し、肉弾戦を得意としています

　　　　　　　　　　　　　　　　
第二形態の『ライダーフォーム』に『キャストオフ』（脱皮）をして変身するところから良く『イナズマン』の

『サナギマン』と対比されますが『サナギマン』と決定的に違うところは強い！ということです(笑)

　　　　 　　　　　
高速で移動するワームに対抗する為の『クロックアップ』機能を使えるようになる為に『ライダーフォーム』に変身する必要が有りますが、ワーム相手以外だったら『マスクドフォーム』の方が攻守ともに優れていると思われます

しかし、サナギである『マスクドフォーム』で闘って本当に大丈夫なのでしょうか？(笑)

実際のカブトムシで検証してみたいと思います(笑)

ところで皆さん、本物のカブトムシのサナギを見たことが有りますか？

意外とカブトムシのサナギを見る機会って少ないですよね

私は、たまたま奇跡のようなチャンスが有り見ることが出来ました

三年前の夏に、ホームセンターでカブトムシの幼虫が見切り売りされていました

見ると、ほとんどの幼虫が、身体の色が変わり始めていました　これは、蛹化が近い証拠です

サナギになると売り物にならなくなってしまうので、全部廃棄処分にすると聞いたことが有ったので　取りあえず、買えるだけ買って帰りました

　　　 　　　　

衣装ケースにマットを入れ、幼虫を全部移しました

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

翌日の朝見てみると一匹だけ、土に潜る前に蛹化が始まってしまっていました

これは、カブトムシのサナギの観察にもってこいの状況でしたので　毎日写真を撮って観察を行いました
仮面ライダーカブトでは、一瞬で脱皮（キャストオフ）してしまいますが実際はどうでしょうか？

カブトムシは、幼虫の頃は腐葉土などを食べていますが、成虫ななると樹液などを吸うようになり　食生活は大きく変わります

それに合わせ、サナギになると身体の中では内臓を含め皆溶けてしまい、新しい生活に対応出来る身体に、まさに変身します

　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
５月２５日から観察を始めましたが、６月２０日に突然脱皮していました

６月２０日の段階では、まだ頭角にサナギの皮が残っていました

サナギを見てみると、動かない訳では無く　おおよそ２～３日で右回りで一回転している事がわかります

これは、同じ所ばかりが土に触れていると良くないので、本能的に行っている行為です

色も、最初に比べ脱皮まじかになると急に濃くなり　さらに、よく見てみるとサナギの中で硬い成虫の身体が出来上がっているのが見えています

　　　　　　 　　

さらに、翌日見てみると完全に脱皮は終わっていました　『リアル・キャストオフ』です(笑)

蛹化が始まってから成虫になるまで、約一ヶ月かかりました

一瞬で『キャストオフ』と言うわけには行きませんね

幼虫・サナギ共に成虫とは比べ物にならないほど体皮は軟らかく『未知の金属・ヒヒイロノカネ』製のマスクドアーマーで覆われている『マスクドフォーム』とは、真逆の状態です

先ほども書いたように、

サナギの時は、成虫の身体になる為に、サナギの中で身体が　みな溶けて新しい身体を作っている最中なので絶対に触ってはいけません　羽化不全になってしまいます

以前、私が飼っていたカブトムシの中にもサナギの時に負担がかかってしまった為に、頭角が曲がってしまったオスがいました

　　　　　　　　　　　　　　　

ですから、実際のカブトムシの世界では　サナギの時（マスクドフォーム）に闘うなんて言語道断ということになります(笑)