引き続きまして、夜の部のレポートです。
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新春浅草歌舞伎
平成23年1月2日(日)~26日(水)
1月12日(水) 夜の部 15時開演
お年玉〈年始ご挨拶〉
坂東新悟
一、壺坂霊験記
座頭沢市 片岡 愛之助
女房お里 中村 七之助
二、猿之助四十八撰の内 黒手組曲輪達引
番頭権九郎/牛若伝次/花川戸助六 市川 亀治郎
三浦屋揚巻 中村 七之助
同 新造白玉 市川 春 猿
白酒売新兵衛 市川 寿 猿
三浦屋女房お仲 市川 笑三郎
鳥居新左衛門 中村 亀 鶴
紀伊国屋文左衛門 片岡 愛之助
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お年玉〈年始ご挨拶〉
坂東新悟
新悟さんの年始ご挨拶は、とても初々しく、清潔感があって、また場馴れしていない感じもかえって好印象
でした。(笑)よく考えてみましたら、20歳の青年が、これだけ立派に大勢のお客さんを相手に、場をまとめて
おられるのですから、御立派だなあと思わずにはいらせません。
新悟さんの挨拶の内容は、新悟さんが浅草歌舞伎に出演するのは7年ぶり、2度目になるということ、前回は
中学一年生で、ちなみに今は(老けてみられるが)20歳。
ここで、10代、20代のお客様に挙手を求められた後、こ「のようなことをお尋ねしましたのは、亀治郎さん曰く、
浅草歌舞伎は、そろそろ次の世代にバトンタッチしなくてはならない、それは演者のみならず、お客様も同様
ですとのこと」、という、亀治郎さんらしい、ブラックな笑いを含めた説明があり、若い世代の方にもどんどん、
浅草歌舞伎を見に来ていただきたい、というお願いが新悟さんから述べられた後、
「先ほど挙手されなかったお客様におかれましては ・・・(数秒の間) 近頃益々寒くなっておりますので、
(どっと笑い起こる)お体ご自愛いただきまして、一日でも長く、(再び笑い) 歌舞伎の舞台に足をお運び
くださいますよう」 ・・・というような話であったかと思います。よく準備された挨拶でしたね。(笑)
そして最後の締めは、自分は昼の部のみの出演で、夜の部には残念ながら出演していないので、
よろしければ昼の部も、見にお越しくださいませ、という宣伝で締めくくられました。
二、猿之助四十八撰の内 黒手組曲輪達引
権九郎オンステージ、の場面では、初日同様、福山雅治さんのツアーのバックコーラスに入れてもらおう、
というネタでした。
昼の部のレポートにも書きましたように、この日のお客様は「歌舞伎初めて」という方が多かったようで、
水入りの場で、舞台上に大きな本水入りの桶がセットされているのを見ただけで、ドヨドヨ・・・というざわめきが
起こり、また、揚巻が助六に水を飲ませようと天水桶に近づいて行きましたときには、
「ま、まさか、あの花魁も水の中に入るのか!?」という驚きのどよめきが起こっていて、新鮮でした。
ちなみに、公会堂の喫煙スペース脇の休憩室では、このような絶景を目にすることができます。