40年ぶりに再読しました。

ガキだった頃に読んだ感じと中高年になってから読んだ感じがどれほど違うのか試したかったというのもありますが、実際のところ金貸し婆さんをラスコーリニコフが殺したこと、追われる側として必死の舌戦を繰り広げること、くらいしか覚えてなかったです。特にソーニャとの出会い、その家族やソーニャ自身とのからみ、またラスコーリニコフの家族、特に妹とのからみなど全然覚えていなかったので新鮮な気分で読めました。やなり名作ですね。長い小説だけど長さを感じさせず、一気に読むことができました。

キリスト教的価値観は理解し難い部分がどうしてもあるし、ロシアの時代背景などわかっていない部分も多いので、この思想小説をどれほど理解しているのか疑わしいですが、エンターテイメントとしても十分に楽しめると思います。

最後に作者が、ラスコーリニコフとソーニャのその後の物語もひとつの小説になり得ると書いていますが、個人的にはもしその小説があったなら本作以上に面白かったのではないかと思います。読みたかったなあ、「続・罪と罰」。

筒井康隆は中高生の頃から大好きで、当時はSFがほとんどでしたけどよく読んでました。

本を読んでお腹が痛くなるくらい笑い転げるのは筒井康隆くらいなもので、本作も抱腹絶倒、涙で読み進められなくなることがたくさんありました。

けれど笑わせてくれながらも、前人未到の実験を展開するのが筒井康隆の天才たるところ。本作は、文章のリフレインとでも言うのか、繰り返しがキモになっていて、色々と考えさせられます。

あとがきにもありましたけど、この繰り返しは音楽だと解釈しました。Aメロx3,Bメロ....みたいない感じで。アレンジが微妙に変わり、歌詞も変化する音楽と同じように、文章が繰り返されるのだと思います。(と無理やり解釈しておこう)

 

実験小説にしてこの面白さ。やはり筒井康隆はすごいと思いました。まだまだ未読の問題作がたくさんあるのでまたチャレンジしたいと思います。

初オースターです。

友人にこの作家を勧められて、さて何を買おうかとジュンク堂で迷っていたら、NYトリロジーなる言葉に出会ったので、それならまずその一作をということでこの作品にしました。

読んで良かったです。海外の作家でお気に入りにはあまり出会わないのですが、久しぶりに自分の感性に響く作家に出会ったという感じですね。内容をレビューできるほどの理解度は持ち合わせていませんが、とにかく散文詩的な美しい文章に惹かれました。それとニューヨークは、昔仕事でのべ1年位過ごしたこともあり、愛着のある街なので、詳しい描写が出てくるのがうれしかったりします。

三部作の次の作品も読んでみたいと思います。