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光と闇の思案

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国際的な売春斡旋と闘った、末期ガンのタイ女性 - タイ

http://www.afpbb.com/article/823093


◆痛ましい事件
 痛ましい事件である。しかし、長い間、夜の世界を見続けてきたオレからみれば、このような事件は珍しいことではない。日本人に関しては、騙されて、無理矢理客を取らされるようなことはほとんどないが、外国人、特にあまり裕福でない国の女性は、いまだにこんな扱いを受けることがままある。これまでもこのブログで何度となく書いてきたことなのだが、性風俗産業に従事するオンナは、その自由意志によってのみ仕事をするべきだとオレは思っている。自分以外の他者に強制されてカラダを売ってはいけないのだ。それが親であっても、恋人であってもだ。

◆映画『娼婦たち』
 過日、『娼婦たち』という映画を見た。この映画は、娼婦やその客、あるいは置屋のマダムなどへのインタビューを軸に展開していく。ドラマやオンナの面接をドキュメンタリータッチで映した映像もあるのだが、基本軸はインタビューである。その中にも、騙されて娼婦にならざるを得なかったオンナのインタビューがあった。彼女の口から発せられるのは、自分の愚かさと騙した者に対する呪いの言葉である。そこには、自ら望んで(自分の意志でという意味)娼婦になったオンナたちにはない、怨念ともいうべき感情が表れていた。

◆娼婦というキツイ仕事
 それに対して、自分を娼婦のプロフェッショナルだと考えているオンナのインタビューには、負の感情が全くないようだった。ある者は金を稼ぐためと割り切っているし、SEXが好きだからこの仕事をしていると答えた者もいた。どこまで本気なのかは知る術もないが、そんな彼女たちの言葉は自信に溢れ、時には誇りすら感じているようにも見えた。まあ、多少の強がりもあるだろうが、オレには、それはそれで、ある部分、真実を映し出しているように感じられた。そのような強い気持ちを持たないと、娼婦などというキツイ仕事は務まらない。オレには経験からそれがわかる。

◆犠牲の見返りが必要
 ただ、オンナたちの心の内全てがそうだとは思わない。彼女たちは自分で娼婦という仕事を選んだのだが、それにはそれぞれの事情があってのことなのだ。選択肢の第一位が娼婦だ、というオンナなどいない。生きていく上で、いろいろな選択肢が消えていき、残ったのが娼婦なのだ。だからいくら割り切っているとはいえ、彼女たちの気持ちは複雑であるに違いない。それは性風俗産業に従事する全てのオンナに当てはまるはずである。だからこそ、彼女たちは幸せにならなければならない。人生のある部分を犠牲にした見返りを得なければならないのだ。オレはその手伝いを、これからも続けていくつもりだ。