歌舞伎町の個人診療所で昨年5月、性同一性障害の女性=当時(21)=が乳房の除去手術中に意識不明となり、搬送先の病院で死亡していたことが8日、捜査関係者への取材で分かった。警視庁新宿署は業務上過失致死容疑での立件も視野に、執刀した30代の女性院長から事情を聴くなどして、詳しい経緯を調べている。
同署によると、女性は性同一性障害を訴え、昨年5月30日、乳房を取り除く手術を受けている最中に容体が急変。意識不明となり、別の病院に搬送されたが、死亡が確認された。同署は女性を司法解剖したが、死因を公表していない。
診療所は性同一性障害治療の専門で、主にホルモン注射を行っていた。院長自身も性同一性障害で、男性から女性に性転換していたという。
事故後の昨年7月、新宿区保健所が診療所を立ち入り検査し、「衛生管理に問題がある」と改善を指導。同10月に診療所の廃止届が保健所に提出され現在は開業していない。
同署は執刀した院長が麻酔薬を過剰に投与しなかったかや、容体が急変した後の処置に問題がなかったかなどを調べている。ネタ元