店舗は、「歌舞伎町商店街振興組合」(新村雅彦理事長)が入居するビル一、二階に構える。延べ床面積約六十三平方メートル。金融機関の店舗だったが、五月で撤退。同組合と区が、活用を検討していた。
運営は、区の外郭団体「区障害者就労福祉センター」が行い、健常者の有償ボランティアと障害者を店員として雇う。障害者は毎日三人が交代しながら出勤するので、七-八人程度を雇用する。
商品は、新宿区と友好提携している長野県伊那市をはじめ、宮崎、山形、群馬の各県や、石川県白山市、岐阜県下呂市が特産品を納品する。千葉県流山市で障害者が作った無農薬野菜なども販売する。
区は今後も、同様の店舗を商店街と住宅地に、それぞれ一店舗ずつ開設する計画で、歌舞伎町店が第一号となる。
区の担当者は「歌舞伎町は安心して歩ける街に変わり、多様な人たちが集まるようになった。アンテナショップの立地としてふさわしいと判断した」と話している。
営業初日の十五日は、店舗近くのシネシティ広場でオープニングイベントが開催される。模擬店のほか、障害者とプロのミュージャンで結成したバンドの演奏や、知的障害者のサッカー・ワールドカップ大会を記録した映画「プライドinブルー」の公開を記念したゲーム大会などもある。ソース