新春浅草歌舞伎「義賢最期」感想

皆さん、おはようございま〜す竜雲です。

昨日は浅草公会堂に行ってきました

ちょっと用事があり、お昼の部は「義賢最期」からの観劇でした

浅草公会堂からの中村勘三郎さんの鼠小僧

チケットもぎりの入場口には平成中村座のお茶子の木村さんがいらっしゃって、「あら、お茶子の木村さん！今日はこちらなんですか？」と思わず尋ねたら「本拠地に戻ってきました」と答えてくださいました 

浅草公会堂の担当なんだ…

「義賢最期」

松也さんはパワーいっぱいですね！

大百の髪型で睨むように出て来られた時、雰囲気が市川海老蔵さんに似ていると思いました。強さ的な部分でお顔の造詣は似てないはずなのに、お化粧が似通っているからでしょうか？

松也さんの義賢は、後半に手負いになってからロングヘアになってからが絵になると思いました

義賢は演じる方によっては本当に悲劇になってしまって涙なしでは見られないんですが（それも好き）松也さんはその点、内側のパワーが強いのか悲壮感がそこまではありません。悲劇というよりは英雄の姿になるのかな。ヒロイックな感じになるのです（海老蔵さんも内側のパワーが強いので、そんな印象を受けます）なのでこちらは涙に飲まれずに絵としての美しさを楽しむことができました

※内側のパワーが強いという共通点だけ述べております。お2人の芸風、そして物事への取り組みのアプローチ法は全く違いますので誤解なきようにお願いいたします※

しかしやはり戸板倒しのところはハラハラしますし、息を飲んでしまいます客席からも「キャー」という声が上がっていました

１人だけが支えて、板の上に立っているところくらいから、もう見ているこっちはハラハラです

でも松也さんはパワーいっぱいなので『大丈夫』って思えましたし活躍を楽しめました

戸板倒し、いつ見てもすごいなぁ

ラストのところも階段に向かって倒れるのですが…

松也さんは階段から随分離れたところから始まりました 随分距離があるけれど、これで落ちられるのかなぁ？なんて思っていたら、階段から落ちました… 階段落ち、とっても痛そうです

この演目をこの型にした人は、よくこんなことを考えましたよ…

でもこの演目、好きです

義賢ご本人もこんなにかっこよい演目になって受け継がれていて、きっと空の上で嬉しいはずですよね〜

松也さんは、次の演目の「芋掘り長者」の魁兵馬（あれ？読み方何でしたっけ？）の方が（少しコミカルな、舞踊上手のお役）私はいいなと思いました〜少しライトなお役が面白い役者さんかなって私は思いました

そして葵御前の中村鶴松くんが綺麗でした

鶴松くんは最近は立役姿が多かったですが、やっぱり女形だとめちゃめちゃ可愛いです可愛い中に少し色気も出てきて…いい女形になったなぁと思いました そしてお肌がとっても綺麗日本人形みたいでした！

奴折平が中村隼人さん隼人さんには折平のお役、とっても合ってました隼人さんももう巳之助さんと一緒に人気の舞台を張れる役者だもんなぁ… 奴折平は華やかな雰囲気の人によく似合うお役なんだなと思いながら見てました

待宵姫が中村梅丸くんで、これまた可憐な

この２人…「NARUTO」でもサスケとサクラちゃんでカップルでしたね 似合っていないわけがない２人

そして小万には坂東新悟さん

この配役は良いですよね新悟さんはかっこいい感じの、立ち回りをしたりする女の人のお役がよく似合いますよね〜！ 小万の立ち回りもかっこよかったです

最後、小万と義賢の別れ（花道）のシーンは少しウルッとしました。坂東新悟さんてすごく美声なので、お別れの叫んだ声がけっこうグッときます

「阿弖流為」の時も阿弖流為との別れで「阿弖流為様〜〜〜」と叫んだ悲痛な声が胸にきました

義賢を捉えにくる進野次郎が中村橋之助さん

出番は短いのに、わりと目立つ美味しいお役、進野次郎 松也さんの義賢を追い詰めるところ、ドキドキしながら見てました

進野次郎は、今まではそうはいってもお話の中では格下なキャラなのかと思っていたのですが、橋之助さんが演じたら堂々とされたもので強い武将が来たのだと思いました 

なので松也さんとの一騎打ち場面はドキドキハラハラでした

松也さんの義賢がいよいよ追い詰められていくところ。矢もいっぱい飛んできてやはりこの演目はハラハラします！

中村橋三郎さんが兵士のお役で出てらっしゃいました。橋三郎さんは「やおー！」の声だけでも判るようになりました もちろん見ても判りますけどやっぱり知ってるお顔を「ガンバレ！」と応援してしまいます

義賢の松也さんと折平の隼人さんがお互いの意思を確認して並んで、引っ込むところ。良かったですねぇ若いパワーがあるわって、年嵩な感じの書き方でおかしなものですが（笑）

でも若いパワーの舞台は気持ちの良いものですね←お婆さんみたいな書き方ですみません

しかし初春浅草歌舞伎は若いお客様が多いかと思えば、3階席はかなりご年配の方が多かったです 

浅草公会堂の3階席、実は今年初めて座ったのですが（今までは頑なに1階か2階でした）、足元が歌舞伎座よりもずっと広くてなかなか快適でした歌舞伎座の３A席くらいの見え方かな。

ただ花道のお芝居はあんまり見えませんでした。

もう少し舞台寄りで演技してくれれば見えるのになって思いましたが、でもなんか楽しかったな

好きな演目ばっかりのお昼の部、かなりウキウキでした（笑）

そして続く「芋掘長者」がまた嬉しくて

また書きますね！

それでは働いてきます

皆さんにも良い一日を〜