皆さん、こんばんは〜竜雲です。
本日は歌舞伎座にて夜の部を観劇〜
…と観劇レポを書こうと思いつつ昨夜はそのまま眠りの国へ行ってしまいました
昨日、猿若祭二月大歌舞伎の夜の部を観て来たんですよ
入ったら桃が2つに角切銀杏の祝い幕
ほんとはね、初日に絵本太功記の幕見をした時にもこの幕がかかっているのは見たんですが(これ↓)
歌舞伎役者の「初舞台」というものは襲名披露とはまた別の華やぎがあるものなんですねぇ
七緒八くん改め勘太郎くんがすごいです!意思を感じる舞台でした
お兄ちゃんですし、しっかりやらなきゃ!っていう気持ちがこちらにも伝わってきます
私が歌舞伎を好きなところは、舞台の役者さんの意志が伝わってくるところ。伝わる=アンテナで(観劇アンテナかな?)受信できる。
勘太郎くんは発信してました!そこがすごいなと思いました。意志を発信する力を持っている役者はいい歌舞伎役者ですよ〜
歌舞伎座の1,400人の前で強い意志を持って堂々とやれるなんて凄いですよ台詞も大きな声で3階にもちゃんと届きましたとも
私は哲之くんファンなので、哲之くん改め長三郎くんばかり見てしまうかなと思っていたのですが(笑)勘太郎くんの健気ながんばりに目が吸い寄せられました
そして長三郎くんはお兄ちゃんについていっています ちょこちょこと歩く歩幅まで愛らしい
お兄ちゃんの勘太郎くんに「弟をひっぱる!」という決意がみなぎっているので、なんだか長三郎くんは今日は安心しきってついて行っているように見えました
優しそうで、桃太郎が鬼ヶ島に行くのを見送る時も芝翫さんは本当に甥御さんの子供が可愛いみたいでニッコニコでした
おばあさんは時蔵さん
時蔵さんも優しそう〜
豪華なおじいさんとおばあさんか〜
そもそもこの演目は出演者がみんな豪華ですよ!
桃が近づいてくる時の演出が可愛くて笑っちゃいました
息子夫婦に勘九郎さんと七之助さん
七之助さん、綺麗だなぁ〜〜と、久しぶりに拝見して思いました!
勘九郎さんは主役2人のお父様会場の拍手が「お父さんガンバレ!」と言わんばかりに大きかったです
おじいさんとおばあさんが桃を割ったら中から桃太郎が 場内の拍手もすごいんです
長三郎くんにはずっと中村いてうさんが黒衣としてついてました。
鬼との立ち回りの時は、後ろの黒衣さんたちがそれぞれ勘太郎くんと長三郎くんを持ち上げてヒューッと移動するのがシュールで面白くて可愛かったです
がんばれ、いてうさん!もう一方は誰か判別できなくてごめんなさい
二人で「日本一の桃太郎!」って言うとこなんて、もう…かわいい〜〜
それから桃太郎の家来として花道からやってくる家来の犬彦、猿彦、雉彦がすごいです
犬彦=染五郎さん
猿彦=松緑さん
雉彦=菊之助さん
と、花形勢ぞろい
しかも皆さん化粧が本気
もう本当に犬、猿、雉そのまんま!それぞれお顔が素敵な役者さんがたですが、原形はどこへやら 本当に犬、猿、雉にしか見えません…
染五郎さんは本当に犬です!あんまりほんとに素顔が判らない(笑)、松緑さんは張子の猿のお化粧のようで(民芸品ぽい?)、菊之助さんはキリッと隈取りをしてそれで雉に見えるから凄い! とにかくお三方とも素顔がわからぬ風情です
桃太郎を守って立ち回りもあるのですが、私はびっくりしましたよ!普通に立ち回りをされるかと思えば、犬はかみつき、猿は飛び乗ってひっかき、雉は翼で敵をはたくという…
なんてリアルなんだ∑(゚Д゚)
そんな立ち回りがあるのか!?と衝撃を受けてしまいましたが、でも家来は動物なのでそれでいいのか…リアルでびっくりの本気過ぎる家来たち花形役者…
それから劇中口上があるとは聞いていましたが、なんとほんまもんの口上でした!
他の役者さんのお話の時でも、もぞもぞ動いている長三郎くんが可愛くて目が離せなくて会場から「うふふ」笑いが…(笑)
神主役の菊五郎パパ、夜の部は口上だけなんだなぁ〜
魁春さんは巫女さんのお役、そして村の者としてご出演の彌十郎さん、それから庄屋夫婦として口上に列座の梅玉さんと雀右衛門さん
あれあれ?梅玉さんも雀右衛門さんも夜の部は口上だけなんですね
それから染五郎さん、菊之助さん、松緑さん(順番忘れちゃいました)、時蔵さん、芝翫さん。
こないだまで「中村芝翫の名跡を〜 八代目として襲名致す運びと〜 相成りましてござりまする」とご挨拶されていた芝翫さんがご自分ではない方の口上に列座されている貴重な感じです!
そして「おじじ」の七之助さん。七之助さんは美しい女形の拵えで、女形の声のままでの口上でした。勘九郎さんはお父様としての願いを言われてました「まだ海のものとも山のものともわかりませんが、ゆくゆくは諸先輩方に色々教わり、立派な役者に」みたいなことを言われてました。
勘九郎さんが「ご挨拶を」と言われると、
勘太郎くんと長三郎くんのご挨拶
可愛い〜〜こりゃみんなメロメロになるわけですわ(笑)
今月は役者の配役が本当に贅沢です。
将来の中村勘三郎とその弟さんの初舞台というのは、それだけ大きな意味のあるものなんだなぁ〜とこの面々を見て感じました。
ちなみにちゃんと成駒屋の橋之助さん&福之助さん、児太郎さん、中村屋の鶴松くんも出演されていて、一言ずつ劇中の台詞もあります
口上はこれだけ大幹部だらけなのでされていませんが
舞台も両端に桃の絵が描いてあって華やいでいましたよ〜
中村屋さんは勘三郎さんの時から桃太郎で初舞台をやる習わしで面白いですよね
わかりやすいお話でヒーローものの原点!
中村屋のお弟子さんがたも裏で走り回っての奮闘だと思います。桃太郎は、生まれた時の格好から勇ましいこの格好へと。
最後は鬼の総大将(勘九郎さん)との親子3人の立ち回りなんですが、長三郎くんが勘九郎さんにほんとに蹴りを入れていたので笑ってしまいました(笑)
立ち回り、黒衣さんが二人を持ち上げて移動するのが可笑しくって可愛くってですね
ニコニコが止まりませんでした(笑)
ラスト、小さな二人が「日本一」の扇を持って、「日本一」の幟は鬼の総大将の勘九郎さんが持ってあげていて
二人の両手を上げての見得!
幕。
可愛い二人の兄弟が大きくなった時には、この初舞台のことを覚えているのでしょうか
そうそう、売店では「八代目 芝翫マシュマロ」を作った会社が今月限定で「中村屋 二人桃太郎マシュマロ」を作っており、入手してみました(笑)
これです。
勘三郎さんがいらしたら、喜んで鬼の総大将役をなさって縄をかけられていたでしょうか
勘太郎くんの成長を見ると、中村屋も末頼もしい…長三郎くんも3歳でお兄ちゃんにしっかりついて行って、しかも可愛くて立派です
歌舞伎座はギッチリ満員!
中村勘太郎さん、中村長三郎さん、
初舞台おめでとうございます