「女暫」レポ@大阪平成中村座 | 油絵で歌舞伎! KABUKI OIL PAINTING

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絵師のはしくれ、西本竜雲のブログです。自分で描いた歌舞伎役者絵をこちらでご紹介させていただきます。ほぼ毎日歌舞伎関連のことを綴ってます♪★励ましのお便り、歌舞伎の役者絵(油絵)のご依頼等はryuun . kabuki . pictures@gmail . com まで♪←スペースなしで

おはようございますラブラブ竜雲です。
忘れないうちに観劇レポを書いていきます!

私が観劇の10月29日の昼の部は立ち見の人は一人もいませんでした。今回は4000円で苦行のようにどこにも寄りかからずに立ち続ける人がいないってことかな…??

幕が開くと音楽と、一枚壁の絵の幕。
それがファサッと取り払われると、オールスター並んでの華やかな舞台!!
「女暫」とか「壽曽我対面」とか、一座のスタアが全員ご出演の演目ってワクワクしますよね~爆笑

橋之助さんが藍隈の蒲冠者範頼でした!
女鯰若菜の板東新悟さんが可愛いニコニコ
鯰坊主は板東彌十郎さんです、こちらもよくお似合いで!

中村国生くん、中村橋吾さん、中村いてうさんが赤いお顔の大きいお腹のお役。
この御三方はこの演目はずーっと荒事!
台詞も、動きも。見得がかっこいいのですキラキラ
後になって片岡亀蔵さんもこの荒事に加って四人で荒事です音譜
でも…あれはどうしてあんなにお腹がまん丸で出てるんだろう(笑)強そうな人たちだよというアピールがあのお腹かな?

お久しぶりに拝見、中村扇雀さん音譜
扇雀さん、痩せられました?
虎之介くんが紅梅姫です。

国生くんがなんだかめっちゃお疲れに見えました。どっかいっちゃってそうあせる
こういう一座全員の舞台、「自分は見られてないだろう」と思っていると、見られてたりするのですよね(笑)
まあ…大変なのはとっても解りますし、お若い頃ってとても眠いものですよね。でもそこは舞台の先輩を見習って気合い入れて欲しいもの。隣で橋吾さんが気合い入った様子でしたものニコ気合いの入ってるお顔かそうでないかは、客席に伝わるもの。(この日たまたまだったらごめんなさい!)

板東新悟さんは「阿弖流為」以降、綺麗になられましたね~。女鯰がとってもよく似合ってました!

いてうさんが名題披露だからか、花道に向かって成田五郎を呼びます。いてうさんは声が明るいですね~ニコニコ

すると花道から赤いお顔の片岡亀蔵さん。
私の観劇メモには「赤い!やっぱりおなかが大きい」と書かれています(笑)
市川團十郎家に敬意を表してか、松島屋さんも三升の紋をつけてました。ちょっと不思議な感じでしたが、暫というものはそういう演目なのかもしれませんね。

花道の七三に亀蔵さん、舞台には赤っ面の国生くん、橋吾さん、いてうさんが並んで「ヤットコトッチャー ウーットコナ」おねがい!! 荒事の見得がかっこいい~キラキラ並んですると迫力倍増~

歌舞伎座だとこの赤いお顔の腹出しの荒事の方々は8人くらい居た気がするのですが、そこは平成中村座!小屋のサイズによってて増減して良い役どころなんですね照れ 確かに四人でピッタリの見得でした。

そのうち
「しーーばーーらーーくーーー」
と、花道の揚幕の中から七之助さんの声が。玉三郎さんと同じトーンでした。教わったとおりにやってらっしゃいますねニコニコ

いつもの、焦らすようなやりとりがあってから巴御前の七之助さんが登場キラキラ
花道を歩いてくる七之助さん。

竜雲は…花外でしたが、花道のすぐ傍!
「暫の素襖ってこんなに大きいんだ!!」と思いましたびっくり 三升の模様があんなに大きいとは!
七之助さんキレイ~~

「市川宗家より素襖を拝借」の台詞も玉三郎さんと同じでした。

しかし花外、花道傍から見ていると、この巴御前というお役は台詞にめっちゃ力が要る役なんだわと思いました。近くだからそれがよくわかりました!!

「赤いぽっぽの兄さんたち~ 大阪城のお堀の方へ 放り出すぞ~」
と、ご当地ならではの台詞も(笑)

私のお席からはこんな感じで見えました
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素襖大きい!左下に少し描いているのは後見さんです(笑)

七之助さんは若い可愛らしさの巴御前。
玉三郎さんみたいな、有無を言わさぬ天下に一人の立女形の風格みたいなものはまだないけれど、中村座の若い筆頭女形さんとしての美しさがあって、あと長い剣さばきがかっこよかったです~ニコニコ
ぜひあの長剣の見得の写真を販売して欲しいなぁ音譜

女鯰と鯰坊主のとこは花外だったので、あんまり見えなくて。見えない時にはムリせず自分の場所から見えるものを楽しむのです照れラブラブ

扇雀さん、めちゃめちゃ痩せられましたが大丈夫ですかー!?とこの演目では思ったのですが、「狐狸狐狸ばなし」で全開でしたのでそんな心配も吹っ飛びました(笑)

この辺で宝剣を預けていたミツモリが呼ばれます。このミツモリが中村鶴松くん!!
お稚児の髪型がなかなか似合ってました音譜

赤いぽっぽの兄さんがたが「ヨヨヨイ ヨヨヨイ ヨヨヨイ ヨイ」と手締めをするのですが、着肉を着てらっしゃるので、普通の拍手のパン!パン!という音がしないところが微笑ましかったです照れ

七之助さんが舞台に出てきて長剣を振り回すと、出てきた男の人たちの首が赤い布に変わります(笑)あれは首をスパパーンと落としたという表現ですよね??
長い剣を構えた七之助さんの見得、素敵でした~キラキラ

それから、最後の見得がとってもかっこよかったです!!
巴御前は幕外、そしてオールスターは舞台上で。幕が引かれます。

花道には巴御前を勤め終わった七之助さん、「こんな重いもの持てないよ、誰かいないのー?」と呼ばれて出てきた勘九郎さん爆笑 一応、舞台番鶴吉という名前です(笑)

「私は暫は知らないから。兄さんよく知ってるだろ?」と七之助さんが言うと「いや、あたしだって暫は知らないよ」って即答の勘九郎さんが面白かったです(笑)

玉三郎さんみたいな風格や、玉三郎さんの巴御前のようなお茶目さはこれからとしても、立女形の演じるお役をこうやって次世代の立女形である美しい七之助さんが演じていってくれるのは嬉しい限りです照れ

華やかな幕開けの大阪平成中村座でした~ガーベラ花束キラキラ

みんな出て顔見せしてくださるし、これ以上のオープニング演目はないでしょうねウインク音譜

竜雲はたった今、夜行バスが東京に到着。
一旦家に荷物を置いたら仕事に直行ですあせる
しまちゃんニコいるかな?

それでは皆さん今日も良い一日を~ラブラブ
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